ADHDの子は、日本では生きにくい

　匿名なので、自分の子供について書きます。
　娘は昨年、ADHDと診断されました。私が教育移住を模索している理由の一つは、同調圧力の強い日本では、娘が生きづらいのではないか、と思っているからです。

　昨春、小学生の娘が「学校に行きたくない」と。話を聞くと、忘れ物が多く、先生がみんなの前で何度も叱責するので、友達にもからかわれていると。
　担任の先生は「そんなに忘れ物ばっかりしていると、大人になって会社でクビになっちゃうぞ」とか言ってしまうらしく‥。「え？社長になるから大丈夫ですよ」ってぐらい反論してこいっ！と私は思いましたが。

　私は娘が2年生ぐらいの頃から、ちょっと違うな、この子、発達障害かなと思っていました。当時、夫に言ったら猛反対され、そのまま放置していたのがよくなかったと後悔。

　で、まずは担任と話し合いましたがなかなか理解してもらえず。専門の病院に行き、テストを受けADHDと診断されました。診断書を持参し担任、校長先生交えて話し合い、やや先生の対応は良くなりました。

　診断を聞いた際、専門医に「基本的にADHDは治らないが忘れ物を減らす工夫はできる。IQ等をみると能力のある子だから、段々できるようになる。周囲がサポートし自己肯定感を高め、自信ややる気をもたせることも重要かと」と言われたんです。

　でも、今の日本の教育、とりわけ公立でそれができるのか正直疑問です。

　社会人になって、私が先輩から言われた意味不明な事がありました。
　「今は上司の機嫌が悪いから、話しかけない方がいい。上司の機嫌を見ることも大事」
　いやいやいや。
　私は上司に今、用事があるし、子供じゃないんだから普通に仕事すれば良いのでは？と思いました。

　大人になってからも、こんなどうでもいいことに振り回される日本人。「日本人なんだから空気を読め！」みたいな社会で、ちょっと変わった子はどう考えても、生きづらいに決まってます。

　もっと伸び伸び、良い所を見つけて伸ばす環境で、子供を育てたいと思います。それが果たして、日本にあるのでしょうか。