Xデザイン学校 #6

自分が提供したいものと実際に求められているもの

Xデザイン学校も第6回になり、具体的なサービスイメージを固める段階になった。

具体的なサービスを考えるにあたり、インタビューをしているときの私の考えを振り返ると、「ミズノへのサービス検討だし、ユーザが抵抗なくスポーツを継続できるようなサービスがいいだろう」という考えがどこかにあり、それに誘導するような質問をしていたと思う。
しかし他のメンバーのインタビューも合わせて見ると、「健康にはなりたいけど、ぶっちゃけスポーツがしたいわけではない。」ということが多かった。実際私がインタビューをおこなった3人も、「スポーツを通して健康になりたい。」ではなく、「運動にリソースは割くたくないけど、健康にはなりたい。」という思いが強かったと感じた。

バイアスと上手く付き合う

インタビューでは「ミズノへのサービス」というバイアスがあり、結論を誘導したところがあったためほしい答えになるような人や、質問をしてしまったと思う。しかし、それ自体は多分失敗ではなかったのかと思った。
なぜなら、なにか前提をもとに質問する対象や内容を決めずにインタビューをしてしまうと質問内容や回答が発散してしまうため、ある程度バイアスを持って質問することは必要だったと今でも感じる。

しかし、インタビューの結果を分析するフェイズでは、一度そのバイアスを取り除いて、この回答者が本当は何を求めていたのかを考えることが重要だと感じた。
一人でバイアスと上手く向き合うことは難しいが、この研修ではグループで検討を行っている。複数人のバイアスをかけ合わせや、認識のすり合わせをすることで新たな気付きに繋がり調査と分析時に意識しなければならないことを学んだ気がする。

おわりに

バイアスがあることは悪い事ではないと今回の研修を終えてからも思う。
仕事などでも、ある程度のバイアスがあることで進めなければならない指針となって仕事を早くすすめる推進力になる。
ただ、常に一つのバイアスを元に仕事を進めてしまうと、サービス検討のときのように独りよがりな、周りの人があまり価値を感じることができないような仕事をすることになってしまうことがあると気付かされた。

現在は、研修を始めたときと異なり、サービス検討の仕事ではなく、開発を行っているが、作った製品を自分以外の様々な人が使うという点ではこの研修での学びが活かせると思う。
普段はバイアスを持って仕事を推進し、時には今作っている仕様でユーザはどのように感じるのだろうかということをバイアスを取り除いて分析しながら仕事をしていきたいと思った。

#Xデザイン学校2022年ビギナーコース

#06アイディア創出と受容性評価


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