海に眠るダイヤモンドを見ていたら、「わが谷は緑なりき」を見たくなりました
軍艦島の炭鉱を舞台にした「海に眠るダイヤモンド」を見返していたら、同じ炭鉱を舞台にした名作「わが谷は緑なりき」を見たくなりました。
「わが谷は緑なりき」は、1941年のジョン・フォード監督のアメリカ映画です。
西部劇のイメージが強いジョン・フォードですが、これは19世紀末のイギリス、ウェールズの炭鉱を舞台にした映画です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%8F%E3%81%8C%E8%B0%B7%E3%81%AF%E7%B7%91%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%8D
19世紀の話ゆえ、鉱山の閉鎖という話ではないのですが、父親、7人の兄弟がみな炭鉱で働くこと、炭鉱主と労働者が対立してストライキが決行されるなど、「海に眠るダイヤモンド」との共通点も多く、父が落盤事故で亡くなること(海に、では兄でしたが)など、「海に」の制作陣はおそらくこの映画を意識していたのでは、と思います。
「海に」を好きな方は、ぜひ一度見ていただきたい映画です。
U-NEXTで見ることができます。
この映画を見ると、家族とか、働くということ、など深く考えさせられます。
題名もすばらしいですね。原題は、「How green was my valley」で、これを「わが谷は緑なりき」と訳したのは本当にすごい。私の中で題名ナンバーワンです。
主役の一人、末っ子(七男)のヒューを演じるロディ・マクドウォールは、撮影時12歳ぐらいですので、映画の後半、炭鉱で働いたり、結婚を望んだりするには少し幼いのですが、違和感より演技の説得力が勝っているように思います。
今回、彼の出演作を見たら、なんと「猿の惑星」シリーズ(1968年~)のコーネリアス(チンパンジーの学者)が彼だったということはわかって仰天しました。
「猿の惑星」は、もちろん映画も名作ですが、フランス人作家のピエール・ブールの原作が衝撃でした。結末で身震いしたことを今も鮮明に覚えています。45年以上前のことですが。
とりとめのない話になりましたが、労働とか、労使の対立など、今の仕事につながるようなことを意識した映画であったと思います。