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お義父さん家の野良猫
5年前…お義父さんの家に、野良猫が住み着きました。
うらの物置を寝ぐらにして、お腹が空くと縁側に現れる雌猫。
お義母さんが生きていた頃は、無責任に餌付けしちゃダメ!と
注意されていたお義父さんでしたが、
お義母さんが亡くなって寂しい日々を送る中、
猫の世話をするようになりました。
我が家は、お義父さんの家と道を挟んで向かい合っています。お義母さんが亡くなってからは、私が仕事から帰ると、夕食を届けに行くのが日課になりました。すると、お義父さんは必ずその日の猫との出来事を嬉しそうに話してきます。臆病な猫で、なかなか心を開いてくれないものの、毎日決まって餌を食べに来るし、気分が向くと猫じゃらしにも反応してくれるのだそうです。そんな猫の様子を、「お腹がふっくらしているから、もしかしたら赤ちゃんがいるのかもしれないね」と話していました。
ある日、お義父さんに夕食を届けにいくと、猫がここ数日、姿を見せないと心配そうに話してきました。あたりを少し探したりもしましたが、呼びかけに近寄ってくるほど、誰にも懐いてはいなかったので、仕方なく無事に帰ってくるのを待ちました。
すると…
数週間たったある日、お義父さんから「猫が戻ってきたよ!」と連絡がきました。物置から、鳴き声がきこえてきたらしく、探してみたら
空き箱の中に、雌猫と4匹の子猫がまるまっていたのを見つけたのです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
3話は、『妊娠していた、ぽっちゃり猫』というタイトルで、
野良猫マコと4匹の子猫との出会いを綴ろうと思います。