虫取りはキャッチアンドリリースにしないか?
良くも悪くも田舎はとにかく虫が多い。
我が子たち(6歳の息子、5歳の娘)は虫取りが好きだ。景品でもらった虫取り網と虫かごという最強装備をして出掛ける。
1時間もしない内に、カマキリ3匹、チョウチョ3匹、バッタ3匹、てんとう虫1匹を捕まえ、小さい虫かごの中は学級崩壊した教室みたくごった返している。
子どもたちにとって虫取りは楽しいだろう。リアルなポケモンをゲットした感覚。家で動画やテレビをみて過ごすより健全で子供らしい表情をみせてくれる。虫の生態を知る勉強にもなる。
ただ、まだ我が子は虫を育てるということを知らない(っていうか本音を言うと、自分は虫が苦手なので家の敷地内に持ち込んでほしくない)。
「虫逃がしてやらんの?お家に帰りたいんやない?家族に会いたくてさみしがってないか?」
「嫌!持って帰る!」
・・・(まじか)
以前、近所で取ってきた虫たちを虫かごに入れたままにしてしまい全滅させたことがある。ただの遊びで虫の命を奪うという、残刻さをまだ我が子は自覚していない。
ただ、死んでしまったらお墓をつくるということはなぜか知っていた。
我が子たちは相談し、死んでしまった虫たちを埋葬し、近くの川で拾ったこぶし大の石を墓石として建てた。その石の上に水をかけている。ん〜、やっていることは、悪いことでないのでそのままにしておいた。
ただ場所がちょっと。
家の玄関を出て2メートル先の庭に墓石を建てた。
ゴミ出しの日に気が付かずに石を踏んづけたり、蹴飛ばしてしまうことがよくある。ただの石のはずなのに、何か凄く罰当たりなことをした気分になる。
あのぅ、我が子よ、もうちょっと場所を考えて欲しかったなぁ。
今回捕まえた虫たちは、家に着くと子どもの気が変わり全て逃がすという結果になった。「いっぱい捕まえたら逃がす、少ないときは逃がさん!」とよく分からない持論を説明してくれた。
自分も小さい時にアリを捕まえては、アリジゴクの穴に落としてアリが捕まる様子をずっとみていた記憶がある。その時はただの遊びで命を奪うという残酷さの自覚はなかった。自分の残刻さに気付いたのはもう少し大きくなってから。
我が子が自分の残刻さに気付くのはいつだろうか。まあ、それも成長のひとつか。
ん〜やっぱり、虫取りはキャッチアンドリリースにしないか?