スポーツ外傷の応急処置って何するんだっけ?
フットサルが趣味の私は、試合中に怪我をして動けなくなった人に何度か遭遇したことがあります。
一番ひどかったのは、救急車で運ばれた友人でした。
その友人は、試合開始直後、一人でボールの上に滑ってしまい倒れました。すぐに立ち上がると思っていましたが、全然立ち上がろうとしません。
右の足首が腫れ上がり、ひどく痛そうな表情で全く動けません。
これはダメなやつだとなり、すぐに試合は中止になり、救急車要請となりました。
会場のスタッフが靴紐をゆるめ、氷で冷やして救急車を待ちました。
救急車に誰が一緒に乗っていくのかとなり、周囲に看護師と知られていた私がついていくことに。
実は初めて救急車に乗るため内心はドキドキ。
といっても、
怪我をした本人がしっかりと状況を話せたため、私は家族に連絡を繋げるぐらい。救急車の中は救急隊員がいるため、ちょこんと座って時々「大丈夫?」「もう着くから」と話した程度で特に何もしていません。
救急車な中には簡易的な心電図モニターや血圧計があるのをみて、へぇ~こんな感じなのねぇと勉強になりました。
こんな経験もありスポーツ外傷の応急処置は覚えておいた方が身のためと思いました。
基本のポイントは4つ
安静
損傷した部位の腫れ、血管、神経の損傷を防ぐため。
冷却
腫れを抑えるためと、内出血や炎症反応により患部以外の細胞まで酸素不足となりダメージを広げるのを防ぐため
圧迫
患部の内出血や腫れを防ぐ目的。テーピングや包帯で軽く圧迫ぎみに固定します
挙上
腫れの軽減と防ぐ目的です。損傷部位を心臓より高く挙げます。
この、安静、冷却、圧迫、挙上の4つをRICE処置と言います。肉離れ、捻挫、打撲等の外傷時に有効といわれています。
ただ、固定のテーピングや包帯は慣れていないと難しいと思うので、自信ない時は無理して固定せず安静、冷却の状態で医療機関受診でいいと思います。
※意識がない場合や、頭や首の背中の損傷、明らかな骨折を疑う変形がある時は、むやみに動かさずすぐに救急車を呼びましょう。
ちなみにこの救急車に運ばれた友人は、足関節脱臼骨折により手術をして、三ヶ月程まともに歩けませんでしたが、今ではすっかり元気になりまた一緒にフットサルをしています。
気を付けていても怪我はするものですが、無理せず遊びたいものですね。特に歳を重ねると。
いのちだいじに。