コウイカの肝を食べたことある？
あなたはイカの中で何イカが一番好きですか？
え？イカはイカでしょ？
とんでもない
アオリイカ、スルメイカ、ケンサキイカ、ヤリイカ、タルイカ、ホタルイカ、ミミイカ等何種類もあります。
その中でも、私はコウイカが大好きです。
なぜコウイカが好きか。それは、
コウイカの肝炒めが抜群に美味いからです。
コウイカの肝とは肝臓のことで、こげ茶色でパッとみは、これ食べて大丈夫かしら？と思わせる形状をしています。
フライパンでバターを溶かし、一口サイズに切ったコウイカの身が白くなるまでサッと火を通す。包丁で細かくした肝をからめて塩コショウを軽く振りかけて、あっという間に出来上がり。
これがまぁ美味い。
口に入れた瞬間、脳みそまで旨味が広がります。食べ物を食べ物で例えるのはどうかと思いますがコウイカの肝は、例えるならカニ味噌に近い濃厚なコクがあり旨味の塊なのです。
普段お酒を飲まない私でも、これを食べると無性にビールが欲しくなります。
イカの身、ゲソ（足）、ヒレ（エンペラ）、クチバシ（イカの口）で違う食感が楽しめます。
子どももこれが好きで、食べるとこちらをみて親指（中指じゃないですよ）を立てます。
最近時間をみつけてはイカ釣りに行っているのですが、初めは少しだけアオリイカ狙い、その後はコウイカ狙いになります。
コウイカは砂地におり、底に餌木（疑似餌）をゆっくりと通すと食いついてきます。一度やる気スイッチが入ると何度と食いついてくるので比較的釣りやすいイカです。
昔は、アオリイカを釣りに行ってコウイカが釣れたら外道と思い、コウイカの肝も捨てていました。当時の自分に「貴様はイカの事が何も分かっとらん！帰れ！」と海原雄山ばり言ってやりたいぐらいです。
漫画の美味しんぼで「真冬の珍味」というストーリーあります。高級カラスミを絶賛する食通たちに、旬じゃないカラスミより美味いものがあると山岡士郎が言い放ちます。その後、新鮮なスルメイカの肝臓のみを使ったイカの肝の塩辛を振る舞い、食通たちが感服するという話です。
この話はスルメイカですが、それぐらいイカの肝は美味しいのです。
新鮮なコウイカが手に入ったらぜひ一度試してみて下さい。
※コウイカは別名スミイカと呼ばれ、イカスミパスタに使われるほどの大量のスミが入った墨袋を持っています。肝は、墨袋のすぐ近くにあるため破れてキッチンが大惨事にならないように注意してくださいね。
あ～また、コウイカの肝炒めが食べたくなってきた。ちょっと釣りに行ってきます。