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chocoice3
信じてもらえない話20
✡猫の集会✡
昔、実家で「シャブ太郎」って名前の猫がいた。
飼ってたというよりは、実家の倉庫にいた影猫の親が人間に見つかったことで一匹だけ残して逃げていった。
その残された一匹が、衰弱してたので保護したのがきっかけで家で育てて、すっかり人間との生活に慣れてしまって家族になった感じである。
シャブ太郎は、目も開かないうちから人間に育てられたので変わった猫だった。普通にテレビをつけて料理番組を観たり、買い物に付いてきたりと人間だと思ってるのか？ってことが度々あった。
ある夏休みの夕方、実家の近くの海に散歩に行った。防風林の近くで、何やらゴニョゴニョと話し声がしたのでそーっと、木の陰から林内を覗くと、たくさんの猫が円になって何やら話し合いをしていた。
その中にシャブ太郎もいたので、「あ！」と声出してしまったら、一斉に猫がこっちを向いて散り散りに逃げ出してしまった。
シャブ太郎だけ残っていたので、なにやってんだ？って聞いたら、ため息ついてどっかに行ってしまった。
なんか見てはいけないものを見た気がして、落ち着かない感覚で家に帰ったら、庭にシャブ太郎がいって、こっちをじーっとみて、ウィンクしてきた。
この世にはバグが存在する‥‥‥
✡信じてもらえない話✡