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アダルトチルドレンと軽いアルコール依存症の夫が底つき体験②
頭から大量の血が流れ、静かになった夫は、酔いもあり朦朧とした様子。
その後すぐに救急車が来ましたが、酔っぱらって机に頭をぶつけたということにしました。
出血も止まり、根がまじめな彼は、4人の救急隊の方に囲まれていたせいか、冷静を装っていて、結局、私が運転して病院に連れていくということになり、救急隊の方は引き上げていきました。
しかしその後は、安心したのか我に返ったのか、やはり病院は行かないと言い張り様子を見ることにしたのです。
翌朝、その時はお酒を飲んでいなかったのですが、また怒りだしました。
私の胸ぐらをつかみ顔を近づけて「おまえは誰が大事なんだ!向こうの家族とどっちが大事なんだ!」と狂ったように叫び、暴言を吐いていました。
思えば、20年以上前から、彼が自分の実家に帰らなくなり、そんな彼に気を使い、私も自分の実家にほとんど帰っていなかったのですが、喧嘩をするとすぐに「どうせ実家帰るんだろ?」というのが口癖でした。
それでも、私の実家の特に母は、無謀な私達の夢を、精神的にも金銭的にも見守ってきてくれていたので、少しでも罵る彼を許すことができませんでした。
彼の病みが、あまりに根が深く、お酒だけのせいではないと確信しました。私はこの時点で決心しました。
もうこの人は限界なんだ。
この何十年間彼が封印してきた、孤独や、生きづらさ、もう夫婦だけでは無理だと。
私たちは共依存だったのです。
私は(きっと私が何とかして見せる)とどこか高をくくっていたのかもしれません。
私が家族会に行っていた、依存症の病院に電話をして、事情を説明すると、次の日すぐに診察することができました。
医師、相談員、心理士とかなり長い時間かかり、彼は精神的に重症だということでした。
その日から1週間に1度1時間の心理士さんによるカウンセリングが始まり、あれから半年以上経ちました。