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大きなきっかけをくれたあの日

僕はありがたいことに、幼少期から大阪の親戚の家に行くために飛行機に乗ったり、旅行で新幹線に乗ったり、海外リゾート地に行ったりと旅をしてきた環境だった。
しかし、その時は人に「旅が好き」ということをあまり考えておらず、むしろちょっと恥ずかしいなと感じていたため、人にあまり伝えて来なかった。しかも、周りはゲームや本、勉強の話で溢れかえっていたため、どんどん勉強や流行物などの話の流れになっていった。

中学に進むと、勉強やアニメ、流行物の話題で溢れかえる環境になった。しかし、僕は勉強があまり得意とは言えず、テストで悪い結果になることもざらにあった。本当に今必要なことに必死に追い付こうとしないといけず、毎日が追われている感じだった。また、怒鳴られたり、怒られる環境が本当にしんどくて、そのようなことが起きたときは、みんなのいる前で泣いたり、心の状態がひどいときは、みんな授業を受けているときに、一人だけ誰もいない教室に行くことがあったり、頼れる先生の所に行って、心の状態を整えるそんな日常だった。それでも、もがき苦しんで登校した。
この時点で、「旅」に関わる組織に参加したいなど一ミリも思わなかったし、むしろそもそも組織に属することにコンプレックスを持っていた。

そして、高校時代。多様性の思想が芽生える。本当に個性がある人ばかりで面白い場所だった。ここで初めて、部活で卓球部に所属した。実は、元々陸上部か写真部に入ろうと迷っていたが、たまたま陸上の練習が行っておらず、写真部も休みだったため、次の手を打つかということで、卓球を見たときに面白そうという事で入ったのがきっかけである。卓球のスキルは上手くならなかったが、心を安心して開ける環境だったので、どちらかというと良かった。

そして、この選択が人生を大きく変える伏線になる。

入学から2年以上経ち、卒業も間近に迎えた高校3年の2月のこと。卓球部にいた先輩から、当時オンラインで開催されていたBackpackFESTA2021の案内が来た。このときは、「なにこれ」や「興味はあるけど、そこまで」という状態だった。しかし、TABIPPOに入るきっかけになったのが、大学1年の12月である。それまで、ラクロス部に入っていたが、同月で退部した。
「大学4年間を好きなことで満たされたい」
そんな思いでふと思い出した。すぐにその先輩に連絡し、メンバー募集の案内が来て、迷わずに入ろうと決意した。

そして、2年間やってきて今に至る。

もしもあのとき、通っていた高校に入学してなかったら、卓球部を選択していなかったら、大学でラクロスを続けていたら、今頃どんな人生を過ごしていたのだろう。本当に奇跡の連続である。
きっかけをくれた先輩、そしてTABIPPOのことを教えてくれた先輩メンバーに本当に感謝したい。ありがとうございます。
そして、この選択は間違えていなかったことを証明していきたいし、今後の人生において、大事になるということを意識して、残りの日数を仲間のことを思いながら過ごしていきたい。

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