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「我が家にやってきた天使の詩集:感動の続編」
服部 剛の妻です。いつも夫がお世話になっております。
6月に入り、いよいよ梅雨入りの予感。湿度が高くて過ごしにくいですね。それでも雨の雫をまとった紫陽花の色彩を目にすると、その鮮やかさに気持ちがホッと癒されます。皆様はいかがお過ごしでしょうか?
周の誕生とダウン症の告知
今から6年前、周がこの世に誕生してから保育園を卒業するまでの間に、夫が書いた詩を載せた詩集『我が家に天使がやってきた』が刊行されました。
周を授かった歓び、何とか無事に出産、そして遺伝子検査を勧められ、3週間の待機期間を経たのち「息子さんは遺伝子異常で21番目の染色体が1本多く、ダウン症候群です」との医師からの診断、想像していなかった病気の告知に夫婦で絶望したこと、NICU(新生児集中治療室) から退院して、我が家に周がやってきた日のこと......。
私たち家族が3人になった日からの歩みの中で、夫が思ったこと、悩んだり、苦しんだり、嬉しかったりした、様々な心模様を詩に描いています。
マニュアルのない子育てと母の戸惑い
周にはダウン症児特有の心臓疾患がありました。障がい児というマニュアルのない子育て、大きな病院への度重なる通院、時には救急車を呼んでの救命に、母親の私は戸惑うばかりでした。
周を帝王切開で出産するため開腹した時、私の卵巣と卵管に腫瘍が見つかりました。
「あ、腫瘍がある! ママ、どうします? このまま摘出オペに入る?」 執刀医の先生が私に声をかけ、「えっと、お、お願いしますっ」
周をとりあげた後、そのまま腫瘍摘出の手術が行われました。そのようなことから周が誕生した後、私は心身ともに疲弊しきっていました。
周の誕生後の疲弊と夫の支え
そんな私を忍耐強く支えてくれた夫。穏やかな人柄の、私より7歳年下です。
その夫は、周の障がいの告知を受けてしなだれる私に反して、凛とした佇まいで弱音を語ることは、一切ありませんでした。
私は自分の心を維持すること、そして何よりも周の命を守り、育むこと、同居していた要介護の実父の世話で、いっぱいいっぱいの毎日でした。
そんな子育て初心者の私たち夫婦には周が生まれてから、筆舌に尽くせぬ様々な試練がありました。
愛と学びと気づき
それでも、初めての子育ての日々は、周がダウン症をもっている、という現実よりも、ありのままの愛しい我が子、周の命を守り、育むことから、たくさんの愛と学びと気づき、そして、人との出逢いを頂きました。
あの時は無我夢中でかみしめることができなかった幸福を、しみじみと感じています。
周が小学校に上がった時に作られた詩集『我が家に天使がやってきた』の続編にあたる詩集を、中学校に上がった今、夫が制作中です。周の小学校時代に認めた詩が掲載されています。
周のみが「天使」なのではなく、人は誰もが心の奥に 「天使を宿している」のだと、周の存在を通して知りました。
『我が家に天使がやってきた ~小学生編』、まもなく刊行です。ぜひ一人でも多くの方に読んでいただけましたら、嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
今回は、前作の『我が家に天使がやってきた 』より、大事な詩をお届けします。
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