moondog
りらりらりらリラックスしに〜♪ ササッサッサァッ イィヤァ サウナー♪ りらりらりらリラックスしに〜♪ ササッサッサァッ イィヤァ サウナー♪ 店の入り口にある張り紙の文字に目が止まる。 【現代最高峰の整いをお約束します。】 【整わなかったら全額返金保証!!】 黄色い紙に黒文字でデカデカと書かれている。まるでラーメン二郎の看板のようだ。 現代における整いとは?と言った課題を解消するための、禅問答のような問いを繰り返した先に辿り着いた一つの答えのように思える。確かに、ストレス
kjとuiちゃんとは毎週末とは言わないが、2.3週間に一度は一緒にサウナに行く仲だ。サウナの良さは感覚の話になるので、言葉では説明しづらいが、「整う」と言うのが一般的ではないかと思う。その「整う」理由が温冷交代浴にあるらしい。uiちゃん曰く「温めることで血管が拡張し、冷やすことで拡張した血管が収縮する。血管の拡張と収縮を繰り返すことで、血行が改善され老廃物や疲労物質が除去されたりする。」らしい。 その話を聞いて茹でた蕎麦やうどんを〆る絵が浮かんだ。蕎麦やうどんも茹でて、冷や
ある日の合トレで、師匠と笹塚のゴールドジムに行った。その日は脚のトレーニングの日で、初めてスクワットを教えてもらった。自重でのスクワットはやった事はあるけれど、バーベルを担いでのスクワットは初めてだった。バーベルスクワットを行うためにはパワーラックの中で行うことになる。パワーラックじゃなくても、スクワット用のラックがあればできるのだが… パワーラックというのは、なんというか、四方をアイアンの柱で囲まれており、魔法陣だったりとか、神聖な儀式の場といった趣がある。神社の鳥居をく
きらりと光る星を眺めていた時のこと。今でも鮮明に思い描くことができる。あのときあの場所で、空の彼方に光る星を見たとき。何光年も離れた何処か遠い銀河の星の瞬きがひとりぼっちの心のつぶやきのような孤独を纏い、つまびらかな夜の波止場の汽笛のような儚さを漂わせていた。永遠に紡がれるであろうはずの営みが断ち切れるようなハッキリとした光の明滅だった。今にも溢れ落ちそうな光の雫が見えた時、刻が止まったかのような逡巡を魅せ、美しき時間が織りなす芸術の狭間のほんのひと時を何倍にも膨れさせた。