見出し画像

目標設定には感情が不可欠

目標設定は、達成した時の感情を明確にすることが大切です。なぜなら、数値目標だけでは脳と戦わなければならず、継続性や達成可能性が低いからです。感情目標を掲げると、自分の脳と同盟を組んで努力できます。それは感情目標が本能的な「生き残る」や「繁栄」につながるポジティブ感情を産み出すからです。

数値と感情を脳はどう捉える?

数値目標とは、金額や点数などスコア数値で測られるものです。これだけを目標に掲げて取り組むことは不可能ではありません。ただし、達成するための強い理由と強い意志が必要です。気合いと根性で作り上げた意志は早いか遅いか燃え尽きるのが自然の摂理です。また人間の脳は「死なないこと」を最優先します。つまりその数値目標を追う努力は、今生き残れている状態なのに余計なことはするなという本能と戦うことになります。
一方、感情目標とは、「達成したときにどんな気持ちになるか」を目標に設定するものです。脳科学者の坂本義光氏によると、感情目標は報酬系回路を活性化させ、モチベーションを高める効果があるそうです。脳が本能的に、今よりもその目標達成が「生き残る」や「繁栄」につながるポジティブ感情を産んでくれると理解すればそちらに向かう努力を後押ししてくれます。気合と根性で脳と戦いながら努力するのか、脳と組んで努力していくのか。継続可能、達成可能なのは後者であることは言うまでもありません。

達成した感情をイメージしやすいケース

例えば旅行に行くためにお金を貯める稼ぐという目標を立てた場合、旅先で家族や友人と感動体験を共有しているポジティブ感情がイメージできます。これは無意識的に、達成した時の感情を目標にして取り組むことになっています。ただその目的地に行くことや食事などの体験をすることを目標にしているようで、実はそれを達成している時の素敵な気持ちを味わうことが目標なのです。これは達成とリンクした感情をイメージしやすい例です。

達成した感情をイメージしにくいケース

ではブログを20記事書くという目標はどうでしょうか。こういう無意識下でポジティブ感情をイメージされないケースの場合、先に達成感情を得るためにその数値を使うという順番が必要になります。例えば、「筋トレと同じように、自分の進化成長を自分自身でも友人にも目に見える形にしてスキルアップを実感したいです。また友人と共有しフィードバックをもらうことで刺激のある交友関係から幸福感と充実感を感じたいです。そのためにブログ20記事を書き上げることを目標にします」というものです。

まとめ

このように、目標に対する努力はモノや数値に向かってするものではありません。獲得できるポジティブ感情のために行動し続ける仕組みが必要なのです。

いいなと思ったら応援しよう!