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「ととのう」は、全然整わない日常にも顔を出す

銭湯が好きです。

サウナもいいけれど、銭湯はサウナよりソフトな感じでそれはそれで、好きです。

ととのう、っていいますでしょ。
自律神経が整うってことだと思うのですけど。

一度ととのう、を体験すると、やみつきになりましてね。
先日は、花金(花の金曜日の略)に、こんなコースを辿りました。

立ち食い蕎麦
散髪(カット専門店)
銭湯

最高。

ぬる湯につかり、
あつ湯につかり、
水風呂につかり、
ぬる湯に戻るか外気浴をするか。

それを繰り返して大体、3周目くらいでわたしは、ととのいます。

ととのうと、眼前にホワホワと光があらわれて大きな輪を描き、それが徐々に収縮して小さな円になり、また広がる、という動きを繰り返すことがあります。

…スピリチュアルっぽい。

その後、火にかけた水がポコポコと沸いてくるように、体のなかから笑いがこみあげてきます。

ふ…ふふ…ふはは
ふはははは!

どうでもいい!
どうでもいいわー
なんであんなことで悩んでたんだろ!
ふふははははは!!

しかし、ここは銭湯。

周りにお子さんを連れたお母さんも多くいらっしゃる公共の場ですので、怖がらせないように笑いは出来るだけ表に出さないよう、配慮します。
(まれに、周囲に誰もいないときを見計らってフフッくらいは溢すこともあります)

ととのって、何かいいことあるの?
と思う方もいらっしゃるでしょう。

ととのったあとは、気分がすっきりしてテキパキ働けるようになるとか?
あと汗をかくから痩せるのでは、とか?

あくまでわたしの場合ですが、ととのうと一瞬陽キャっぽくなったあと、直ちにリラックスモードに入りますので全然役に立たなくなります。

あと、サウナや銭湯のあとの飯はうまい。
ソフトクリームとかパフェとかも最高。
ですので痩せもしません。

大していいこと、ありません。

ただ最近、ととのう、を周期的に味わうことで一種の思考癖がついているかも、と思うときがあります。

たとえば、仕事でちょっとしたミスをしたとき。
ととのう、を知らなかった頃のわたしは、やっちまった…人に迷惑を掛けてしまった…わたしなんかこの地球に要らない存在なのでは…くらいの暗闇に、容易に足を踏み入れていました。

でも、同じような凡ミスをしでかしたとき、今はこんな感じになることが多い。

ま、でも部内で気付けてもらえたからお客さんには迷惑掛けてないしな、よかったよかった。
同僚よ、まじありがとう!わたしもあなたのミスをフォローできるように精進するわ。

ポジティブ最高!
人生、前向きにいかないと!
気にしすぎだよ!リラーックス。

みたいな、ポジハラ(ポジティブハラスメント)を忌み嫌っていたわたしですが、他者から押し付けられるのではなく、自ら、湯が沸くようにこみあがってくるポジティブなら、快適です。

前向き思考になりたくて銭湯に通っているわけではなく、単純に気持ちいいから、という理由なのですけれども、副産物としてこういうの、見つけましたよという話でした。

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