定時1分前に話しかけたらほぼ確実に嫌われると思う
我々事務員にとって、定時というのは何よりも大切なものです。
それは例えば
問い合わせに迅速且つ丁寧に対応すること
ミスなく正確に処理すること
誰にとっても見やすい資料を作成すること
それらと同じくらい…
いや、上回るほど、
大切にすべきものです。
(※個人の感想です)
定時に帰る為には、入念な準備が必要です。
雑務が溜まっている場合、その準備は午前中から始まります。
午前中に片付ける仕事、午後に回す仕事を、重要度や〆切や、それを待っている相手(こちらの欲しい情報を催促しなくても素早く共有してくれる、端的に言えば仕事相手として好きな順)によって振り分けます。
午後に回した仕事は、午前中より細かくタイムスケジュールを組みます。
何せ、定時が刻一刻と迫ってますからね。
定時1時間前には更に、明日に回せるか否かも鑑みながら業務を進めます。
諦めは肝心です。
ここで、特に急ぎではない資料の細部が気になったとしても、フォントや計算式をいじったり、印刷範囲ギリギリまで表示されるように微調整を行う、などの作業をうっかり始めてはいけません。
このタイミングで急ぎの仕事が入ってしまったら「中途半端な資料を直す」という明日のタスクが増えるからです。
明日のわたしに負担を掛けるのは、出来る限り避けたい。
さあ、定時1分前です。
身の回りの書類や文房具などを片付け、持参して机上に置いていた水筒やハンカチなどの私物を鞄にしまいます。
よし、今日も定時で上がれる。
いやーわたしってば、なんて優秀なんだろう。
惚れ惚れしちゃうなー…
と、自画自賛を始めたタイミング。
それが、定時1分前です。
(※諸説あります)
そんな折
「今、ちょっと時間ある?」
と話し掛けるのは、罪です。
大罪です。
なんですか?
嫌がらせですか?
そんな極刑獄門に値する行為をちょいちょいしてくるそこの上司、あんた、事務員から評判悪いよ!
「時間…定時まであと30秒ならありますけど、急ぎですか?」
というわたしの渾身の嫌味に対して
「頼みたいことがあって、2分で終わるからさ」
ときたもんだ。
2分…
わたし、30秒って言ったよな?
と思いながら、何でしょう?と答えると、ゆるゆると説明を始める。この説明時間で30秒経ってしまうのではないか?
事務員にアディショナルタイムという概念は無いぞ!
内容を聞いてみると、どう考えても明日の朝でも間に合う話でした。
ということで、定時を何よりも大事にする事務員は
「わかりました。明日朝イチで作成して送っておきますね。」
と答えてお先に失礼したのでした。
結局、明日のわたしに負担を掛けること、避けきれず。
こうして上司への恨み辛みは蓄積していき、この人から頼まれた仕事の、わたしの中での優先順位はまた1つ、下落したのでした。