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すゑひろがりずへの愛をここに捧ぐ

年末年始は、ほとんどの時間を夫と2人、乾きものなどつまみながら家でまったりと過ごし(最高!)、

年末に見た2022年のM-1グランプリ(漫才の頂上決戦)に出ていた方々が粒揃いで非常に面白かった為、

初年度(2001年)で中川家がチャンピオンになった会からすべて見直すという偉業に挑みました。
(アマゾンプライム、初回30日間無料というのを利用いたしました)

そこで見つけたのが「すゑひろがりず」。

袴姿の2人組が、それぞれ鼓と扇を手に漫才を執り行うという温故知新コンビです。

2019年のM-1で披露していたネタは「合コン」。
コンパでの立ち居振る舞いやゲームなどを、狂言師のような出で立ちで表現するという、今まで見たことの無い斬新なものでした。

例えば、一気飲みコール。
「“ごちそうさま”が聞こえない!イーッキイッキイッキ!」を
「“結構なお点前でした”が聞こえぬぞ!召ーせ召せ召せ!」と、
あの独特の節をつけて歌うのです。

「そのほうの やんごとなきさま見てみたし!召ーせ召せ召せ!」
という部分もあったのですが、

元ネタが分からず「一気コール 一覧」で検索したところ、
「○○(名前)の ちょっといいとこ見てみたい!」
でした(たぶん)。

なるほど。あったねそういうの。
ただこれ、「一気コール 一覧」で検索して現代語で読んだら、ちょっと吐きそうになりました。

わたしはお酒が飲めない体質なのですが、大学生の頃などは一気飲みを強要されたものであるな、
嫌な顔をすると「空気読めよー!」って言われたものだな、
つくづく最低最悪の時代だった故、もう決して戻りたくないなという思いをより一層強くしました。

年若い方々は「一気」というものをご存じないかもしれません。

飲み会の場を盛り上げる為に、一部の人間以外は飲みたくもないお酒を、その場の皆の掛け声と共に無理矢理何杯も飲まされるという、
サスティナブルとは真逆、
且つ誰の得になるのかさっぱり分からない、世にも奇妙な風習です。

あんなの、知らない方がいい。

でも不思議。
すゑひろがりずがネタとして狂言風にしていると、いやな気持ちにならなかったのです。なんででしょうね。

おかげで、今も頭のなかで「召ーせ召せ召せ!」が無限リフレイン状態です。困った。

そして、ネタが終わった後の審査員の方々からの評価が芳しくなかったことにすこぶる憤慨しました。
なんでだ!こんなに面白いのに!新しいのに!と。
3年前の出来事に対して湧き上がる激情。

それからすっかりすゑひろがりずのファンとなり、YouTubeなどで色々検索したところ、瑛人さんの歌う「香水」という歌を、すゑひろがりずバージョンの替え歌にして歌っている動画を見て卒倒しました。

よろしければ確認されたし(リンクの貼り方とか分からないけど)。

吉本興業のHPで確認したところ、彼らは今も様々なところで活動中のようなので、いずれお笑いライブなどにも足を運んでみたいと思っています。

わたしは多分、あまりに笑ってしまって呼吸困難で息の根が止まることでしょう。

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