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初めての体験/耳浴
耳に痛みを感じた為、とても久しぶりに耳鼻咽喉科に行ってきました。
耳鼻咽喉科…画数多い。
花粉症も治ったし、インフルエンザやコロナはおろか、風邪ひとつ引かないという余りにも健康的な毎日を送っていたら、おくすり手帳の前回の記録が4年前でした。
4年て。
診察してもらったところ、たぶん何かで傷が出来たところが痒くなって掻いてしまって、炎症を起こしているのでしょう。外耳炎というやつですねと言われ、お薬を処方されました。
耳のお薬?初めて見た。
ぱっと見、目薬風のさらさらした液体です。
使ったことありますか?と聞かれて無いと答えると、使い方を丁寧に説明してくれました。
お薬の容器を握って手の平で人肌に温めたあと、寝転んで2種類のお薬を3滴ずつ、耳の中に落とします。
そのまま10分間横になったまま過ごし、時間が来たら起き上がって、自然に流れてくるお薬をティッシュなどで拭き取ります。
うん、簡単。
と思いましたが、家で実際やってみると、意外と「耳の中に目薬状の液体を差す」という行為は難しいものですね。
目は見えていても、位置的に耳を見ることは出来ないし、小さい穴しか開いていないし。
耳の穴…どれだ?ここか?となりながら、なんとか探り当てて1滴。
ファッとなります。
お風呂で、間違えて耳にシャワーを直射してしまったときのような、プールで耳に水が入ってしまって、プールサイドで片足立ちしてトントンしたくなるような、そんな感覚に陥ります。
めげずに2滴、3滴。続けてもう一つのお薬も3滴。
合計6滴も垂らした耳の中は、お薬で満杯です(イメージ)。
ここから10分間、お薬が浸透するのを待っている間は、横たわったままです。
健康な方の耳は枕で塞がれていて、お薬を差した方の耳は水(お薬)をたたえているわけですから、自然と外から聞こえてくる音が遠のきます。
コポコポコポ…
気分は海の中。
深海です。
オーシャンブルーです。
耳を優しく塞がれて、温めたお薬が体温で更にぬくもってきて、聞こえてくる音は深海。
これは…
眠い。
念の為アラームをかけていたからよいものの、危うく本気寝してしまうところでした。
これが、耳浴(じよく)か。
炎症が収まったら、やめなければいけないのかと思うと、ロスです。
耳浴ロス。
(聞いたことない)
たぶん、健康な耳にお薬を垂らすのはよろしくないのでしょうが(寝返りうったらお薬流れ出ちゃうしね)、眠れない夜に施したら、深く眠れる気がする耳浴体験でした。