「スタッフに大人気のメニューです」という嘘(たぶん)
街を歩いていると、うっかり「ホンマかいな」と言ってしまいそうな文言を目にすることがあります。
例えば、こちらの宣伝文句。
・スタッフに大人気のメニューです。
・ご好評につき会期延長します。
…
嘘だ。
いや、嘘ではない可能性もありますが、限りなく嘘に近い匂いがします。
余談ですが、「限りなく」という言葉を使うと、いつも『限りなく透明に近いブルー』を思い出します。
1)スタッフに大人気のメニュー
これ、本当にスタッフの決を取った結果でしょうか。
そのお店で勤めていて、ほぼ毎日食べている(であろう)スタッフの方々に人気なのであれば、間違いないだろうと思ってお客さんが注文してくれるのを狙っている、つまり「お店が売り出したいメニュー」なのではないでしょうか。
だって、人間はままならないものです。
スタッフに決を取った結果、
原価割れの定食とか
無料でおかわり自由の味噌汁
他所から仕入れしているデザート
辺りがトップ当選してしまったらどうするの。
なんでまた、これ選んだの?
だって結局これが一番美味しくないすか?
って、なりますって。
だから、純利益が高いメニューとか
コックの自信作
店の看板にしたいと目論んでいるメニュー
この辺りが「スタッフに大人気」と銘打たれ貼りだされるのではないか、と思っています。
2)ご好評につき会期延長
もし本当にご好評で今月の売り上げ目標を達成しているのであれば、会期を延長などせず予定通り終いにしておいた方がよいと思われます。
だって来月には来月の売上目標があるのだから、今月分を達成しているなら過剰分は来月に回したいはず。
会期を延長するより、来月どんな手を打つか考えるなど、来月の準備に労力を回した方が効率はよいはず。
だから、会期を延長する
=目標に達していない
=ご好評ではない
という可能性が高いのではないか、
とわたしは考えます。
想像ですけど。
こういうことを口に出すと大体「性格悪」と言われます。
だから表で言わないほうがいい。
のに、noteに書いてしまいました。
でもねえ。
信じる者は救われるとか言いますけど、信じた結果いつの間にかローンを組む羽目になることもあるし、すごくいい人そうに見えた人が裏で自分の悪口を流布していたことを知ったりもする世の中です。
素直なのもいいですけれども、ひとまず、本当に?と疑ってみるのも、安全でも適切でもないこの世を泳いでいくのに必要な能力なのではないか、とわたしは思います。
そうやって疑いまくった挙句、正真正銘のピュア真実だったりするときもあって、そういうときは汚れっちまった自分が悲しくなって、風に吹かれたくなったりも、しますけれど。