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沼から目と鼻だけ出して浮いていたい

年度変わりに、辞令を見て一喜一憂している方々を見て、ああ、この一団には加わりたくないな、と思いました。

(否定しているわけではありません。あくまで「わたしは」というだけ。)

弊社では、途中までは同期入社組がいっぺんに昇進するシステムらしく、「どうやらこいつが足を引っ張っていて、この世代はまだ主任になれていないらしい」ということがあったりもする、そうです。

ある一定を超えると、同期でも能力や会社への貢献度で差が出てきます。
もうそれはそれは、顕著に。

なんというか

えげつない。

上がれぬも地獄
上がるも地獄。

我が身を振り返ってみますと、高校生の頃、所属している部活の部長に推薦されたことがあります。
が、どうにも荷が重いと思ったわたしは、別の人を部長に据えてもらうよう交渉しました。
その代わり、わたしは副部長になります。
部長を一心に支えますから勘弁してほしい、と(交渉成立)。

また、ベンチャー企業に転職した際、それまでに勤めていた会社の年功序列というシステムが完全に度外視されていることを感じました。

若輩だろうが新人だろうが、意見を出せばスルっと選考の場に上がる、自由な社風。
うっかり色々口を出していたら、何かとわたしの主張が通るようになってきて、黙っていても意見を求められるようになってきて、これはあかん、いつか責任ある立場にされてしまうと思い、転職しました(チキン)。

今は、昇進がない一般職というぬるま湯に肩まで、いや殆ど頭まで浸かってブクブクしています。
ただのいち社員として自論を述べることはあれど、決定権は無く、故に責任を追及されることのない立場。
このポジションが、わたしにはちょうどいい。

ただ、気を付けないといけないのは、敢えてこの緩い位置を確保し、目立たないように沼から目と鼻だけ出しているのに、変におだてられたり持ち上げられたりして、実入りはよくならないのに責任ばっかり増えていくポストに追い込まれること。

こういうことってよくありますよね。

アルバイトのはずなのに「バイトリーダー」という名の他より時給が数十円高いだけの待遇で正社員並の働きを求められたり、営業事務のはずなのに、これはほとんど営業の仕事では…?という仕事を押し付けられたり。

「あなたは出来る人だから」とか
「出来る人に仕事は集まってくるものだ」とか

自尊心をくすぐられる言葉に騙されてはいけないのです。

ああ早くドロップアウトしたいな。
森でゆるゆると暮らして、たまに里に下りてくる仙人みたいな生活したい。

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