よかれと思って、の裏側で
近所に住んでいるお年寄りが、うちの分まで町内会の仕事をしてくれたりします。
我が家はフルタイム・共働きの2人暮らし。
朝はともかく、帰ってくるのはどうしても夜になってしまう為です。
「うちは暇だからいいのよ、気にしないで」
と言いながら、
「でも朝の仕事はやってもらえると助かるわ」
などとおっしゃいます。
例えば朝のゴミ出しのとき、カラスが散らかすのを防ぐ為のネットを出す作業とか。
でも
この間は、AM 6:15に出そうとしたら、もう既に出してくれていました。
朝って…何時?
5時に起きたら支度ゼロで出しに行かないと間に合わないの?
放っておいてくれたら、やったのに。
…
ありがた迷惑
という言葉が、脳裏をよぎりました。
就職して間もない頃、1つ上の先輩がいました。
その方は大変気のつく方で、エレベーターのボタンは率先して押すし、お茶出しは誰よりも早く行って、力仕事もばんばん、笑顔でこなす方でした。
新入社員のわたしよりどんどん前に出て気を回していらっしゃいました。
あの
あ、やります…
あ、あの、わたしが…
と言うわたしを押しのけて、明るく楽しく元気よく、積極的且つ前向きに行動していらっしゃいました。
その結果、わたしは「気の利かない新人」と成り果てました。
あのときも
ありがた迷惑
という言葉が脳裏に浮かんだな。
よかれと思って執り行ってくださっているのは、よくわかります。
たぶん、悪気はないことも。
朝って、具体的には何時までですか?
新人なので、わたしがやります。
とわたしがはっきり言えば解決するだろうことも。
でも角が立つかな…生意気だと思われない為にはどういう言い方をすればいいのかな…とウジウジしてしまうのもまた、わたし。
明るく楽しく元気よく、積極的且つ前向きなのは個性として強い。
ビビッドです。
ショッキングピンクです。
評価されやすい。
わたしもわたしなりの気遣いを、出来る限りしているつもりですが、あるか無きかの控えめなやつ一択なので、とにかく分かりにくいのです。
色で言うと、アイボリーかオフホワイト。
ショッキングピンクには勝てない、どころか上塗りされてうやむやになります。
派手な“よかれと思って”の裏側で、「地味で暗くて、向上心も協調性も存在感も個性も華もない、何かパッとしない」オバチャンが、何かコソコソやってるだけだもの。
(カギカッコ内出典:あまちゃん)
そりゃあ、評価しにくいし存在感薄い。
でも、わかってくれる人は少ーしだけど、います。
わかってくれたら、ジワジワーっと好きになってもらえたり、します。
AKBで言うと、神セブンには到底なれないけど、下の方ーで数少ないファンを大事にする感じです(イメージ)。
見つけてくれて、ありがとう。
ありがとう皆さん。
ありがとう夫。
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