小心者、カット専門店に行く①
最初は、QBハウスに行こうと思ったのです。
QBハウスは、有名な1,000円カットのお店。
今は値上げの波により1,300円になっているらしいけれど、一般的な美容室に行けば最低でも3,000円は掛かります。
十分お値打ち。
それより何より、カットを10分程度で済ませてくれるという魅力ですよ。
シャンプーもブローもないので
アレを避けられる。
アレ。
美容師さんとの、会話。
休日って何してるんですかー
(本読んでると)何読んでるんですかー
(著者を知らなくて)なんか難しそうですねー
おれ、最近スノボにハマってるんですけど
スノボやったことあります?
壊滅的に話が合わないのに何時間も会話し続けなければならないという、苦行。
QBハウスのカット時間は10分。
たぶん、お会計とかも含めて30分くらい
となると、会話なんかしてる暇は無いはず。
と思って調べたら、会社の最寄駅のすぐ近くにも店舗があることが発覚しました。
なーんだ。
ちょっと、偵察に行ってみるか。
QBハウスは、事前予約不要のシステムです。
だから混雑しているときはお店の外で並んで順番を待ちます。
店外にずらっとお客さんが並んで待機している光景を見て、こりゃ…
と思いました。
男女比率と、
年齢層が、
国会みたい。
(笑えない)
9割方、慣れてそうなおじさんとお爺さん。
初心者のおばちゃんであるわたしが入るには、相当の覚悟が必要です。
わきまえないと、排除されそう。
モタモタしてると、野次飛ばされそう。
…いえ、すべてはわたしの妄想です。
そう。わたしは、おばちゃん界きっての小心者なのです。
オバタリアンには、なれなかったのです(死語)。
QBハウスは国会じゃない。
わたしは入閣するわけじゃない。
お店なのですから、きっと飛び込んでみれば温かく迎えてくれることでしょう。
「QBハウス 女性」で検索すれば
大丈夫だよ〜
怖くないよ〜
行ってみてごらんよ〜
という声が聞こえてくるかのよう。
よっしゃ
と思い、とりあえず「QBプレミアム」のアプリをダウンロードしました。
(ん?)
QBプレミアムは、QBハウスよりも価格が300円お高いものの、事前予約が出来るのです。
(店外待機のシステムから逃げた)
ちなみに、今日とかどうなの?
とアプリを起動させてみたら
19人待ち
の文字。
ほう…
人気か。人気なんだな。
QBプレミアムがある大手町という土地柄、今度は19人のおしゃれ男子の群れを思い浮かべるわたし。
昨今の若人の清潔感と爽やかさは、半端ない。
そんな男子たちの間におばちゃん1人、混ざってもよいものだろうか?
(またも小心者の血が騒ぐ)
ということで、ひとまず心を落ち着かせてホットペーパービューティーを開いたのでありました。
次回に続きます。
(1000字使って、結局逡巡しただけ)