beforeの方が好みって人も、ここにいるよ
「大人のゆるみ顔をメイクで若返らせましょう」というような化粧品会社の特集を見たとき、キリッとしたafterより、ちょっと緩んでるbeforeの方が個人的には好きだな、と思うことがあります。
年齢を感じさせない、とか
いつまでも若々しく、とかよりも
ほどよく年輪を感じさせて
年相応に弛んでいる感じが
わたしは好きなのだと思います。
若い子には負けたくない
いつまでもキラキラしたい
美魔女と呼ばれたい
みたいな気持ちで頑張っている同年代以上の方々に対して、物申すつもりは一切ありません。
その意気や良し!
ヒューヒューだよ!
と思っています。
中年/老年の星としてその道を突き進んでほしいし、可能なれば義によって助太刀いたす所存です(求められていないかもしれませんが)。
単純に、好みの問題なのです。
つい20年くらい前まで、特に女性は年老いたら終わり、みたいな言われようをしていました。
女性の俳優さんは、ある一定の年齢を超えるとスッと姿を消し、肝っ玉母ちゃんか聖母のような母親役を演じる人だけが残る有り様。
あの女優が「劣化」?!
なんて題名のネットニュースが目に入るにつけ
人を何やと思っとんじゃボケ!
シミもシワも出るわ!
こちとら生きとんのじゃ!
と、縁もゆかりもない身で有り余る当事者意識を発揮し、エセ関西弁まで使って腹を立てていたものです。
あの手のニュース、もう終わりました?まだやってる?
「ナイスミドル」という表現に男性を指す言葉は含まれていないのに、基本的に「素敵な中年男性」という意味を示すことにも納得がいきませんでした。
素敵な中年女性もいるのに、彼女たちのことはどう表現したらいいの?
20年くらい前に「年相応に老けてる人がいい」と言っても
「またまたw」とか
「んなワケないでしょ!」とか
「自分が歳とったときの保険か?笑」とか
会話にならなかった頃のことが思い出されます。
逃げ恥(ドラマ)で風見さんが百合ちゃんと初めて会ったときに「ちゃんと歳を取ってる」ことに好感を抱くシーンが描かれていて、時代が追い付いてきたのう…とホカホカとほうじ茶を啜ったものです。
美や目指すべき場所はそれぞれで、画一的ではないよという考え方が広く一般的になれば幸いでございます。
ちなみに「※ただしイケメンに限る」にもわたしは納得していません。
イケメンだろうが何だろうが、嫌なものは嫌。
…
って人も、ここにいますよ。