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教えたがりな人たち
いつだったか
「#人前で話すのが苦手」というハッシュタグをつけてnoteを書きました。
ふと思いついて、同じハッシュタグをつけて投稿されているnoteを検索してみたところ、
・人前で堂々と話すコツ
・わたしの緊張克服術
みたいな記事が続々と出てきました。
こういう文章は、読んだら役に立ちそうです。
でも、わたしが知りたいのはそういうことじゃないなと思いました。
わたしはただ、同じように人前で話すのを苦手だと思っている人たちの体験談が読みたかっただけなのです。
何もわたしは、苦手なことを得意に変えようと思っているのではありません。
克服するんじゃなくて、自分の苦手とうまく付き合っていきたいだけ。
同じような人の話を聞いて、「あるある」と同調したかっただけ。
人と会話していても、ただ話を聞いてほしかっただけなのにアドバイスをされて戸惑う、ということはありますよね。
解決してほしかったんじゃない、共感してほしかったのに。
でも「自分が知っていることを誰かに教えたがる」というのは、人間の成長として寿ぐべき能力らしいです。
1歳を過ぎてからの「指さし」行動は、他者のために教えたい社会性の原点があるという。
「マンスプレイニング」という言葉を初めて知ったとき、いる!めっちゃいる!見覚えしかない!と思ったものですが
マンスプレイニングとは、「man」(男)と「explain」(説明する)という英単語を合わせて作られた言葉です。男性が、多くの場合女性に対して、相手が自分と比べて無知であると決めつけて、上から目線で知識をひけらかしてものごとを説明する行為を名付けたものです。
人としての特性なら、ある程度はしょうがないのかな…と遠い目になりました。
と、こうやって書いているうちに面白くなってきたのですが、
考えてみたらわたしだって立派な「教えたがり」の一味です。
誰に依頼されているわけでも、お金を貰っているわけでもないのに、自ら進んでnoteを書いて、URLとか貼り付けてる段階で「教えたがり」。
特にお若い方が悩んでいたりすると「こういう解決方法があるよ!」と教えたくなるのは何も男性に限らず「中年以上あるある」だと思います。
教えたい → 別に教えてほしくない
聞いてほしい → アドバイスしたい
分かってほしい → 解決してあげたい
という噛み合わない人たち同士の終わりの見えないせめぎ合い、それが人間関係。
でも、奇跡的に
共感してほしい → わかる!
という組み合わせになったときって嬉しいですよね。
役に立つとか立たないとかは実はそこまで重要じゃなくて、そういう一瞬のときめきの為に人は生きているのかもしれない、と思えてきました。