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それ、普通に個人情報漏洩だと思う

同僚から「さっき聞いたんだけど、Dさんって実はシングルマザーらしいよ。子どもが2人いるらしいよ。」と聞きました。

わたしは「へえー」しか返せませんでした。

ほんとは「へえ」のあと、だから何?と思ったし、それ聞かせてわたしになんて言ってほしいの?と思いましたが、言ったら喧嘩腰になるかなと思って黙ってました。

みんなこういうのに、なんて返しているのでしょう。

大変ですね、とか?
夫はいないけど、資産家のお嬢さんで豪邸暮らし、お手伝いさんが2人いるかもしれないのに?そんな人にわたし風情が大変ですねって言ったら不適切だわ。

そうは見えないですね、とか?
じゃあそう見える人ってどんな人?

というように「シングルマザーで子どもが2人」という情報だけでは何も推し量れないし「へえ」以外の感想は生まれません。
へえを生まないで。

同僚は、気のないわたしの返事に対して
「本人が自分から言ったんであって、おれが根掘り葉掘り聞いたんじゃないよ!」とかなんとか弁解していましたが、
わたしがこの話題に乗り気になれなかったのは以下の理由からです。

Dさんが同僚に自分がシングルマザーであることを話したのは確かに、Dさんの選択。

でも、Dさんはあくまで同僚に話したのであって、わたしに話したのではない。

別にどっちでもいい可能性も大いにあるけど、
もしかしたらわたしにはその情報を知られたくなかった、かもしれないという可能性も捨ておけない。

ここまで考えて「これってアウティングに似てるんじゃないか?」と思いました。

アウティングとは、人のSOGI(性自認、性的指向)を、本人の了承を得ずに他の人に暴露すること。たとえば、「●●部長、ゲイなんだって」「〇〇先輩はバイだからなぁ」など本人が公にしていない情報を、職場や学校などのコミュニティで伝えることがアウティングに当たる。
IDEAS FOR GOOD 用語集

自分の個人情報を誰に話すかは個人の自由。
でも人から得た情報を勝手に誰かに話してしまうのには抵抗感があります。

とりあえず決めたのは、
この同僚に、今後わたしの一切の個人情報を話すのをやめておこう
ということです。

悪気がないって怖い。

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