どういう条件なら子どもを産むかについての考察
子どもだった頃は、大人になったら結婚して子どもを産むんだろうなーと漠然と思っていましたが、
初潮を迎え、恋をしたり恋人が出来たりしてうっすら将来というものが現実みを帯び始めた頃から
わたし、子ども、欲しくない気がする(ヘンなのかな)…と思っていました。
大人になったら欲しくなるよ
本当に好きな人が出来たら「この人の子どもが欲しい」って思うようになるよ
と周囲から励まされ?続けてきましたが、
ついぞそのような瞬間は、わたしには訪れませんでした。
夫のことは心から好きで唯一無二で、出来れば24時間一緒にいたいし、いつもどこか触ってたいし、
もし夫に先立たれたら夫の思考をプログラミングしたロボットと暮らしたいと半ば本気で思っているのですが、
それとこれとはわたしの場合、繋がらないみたいです。
だって、夫の子どもは夫じゃないし、結婚できないしなぁ。
産んでみれば何とかなるよ
って言う人もいましたが、これどういうつもりなんでしょうね?
もし何とかならなかったとき、こんなにも無責任で想像力の無い発言をした人はそれを悔いるのでしょうか。
否、「あんな人とは思わなかった」とわたしを責めて終了でしょう。
そんなん言ったことも忘れてるかもしれません。
何てこと言うんでしょうね。あっぶねぇ。
ということで、言うても詮無いことなれど、子どもが欲しいという気持ちを持たないわたしが、どんな状況だったら産もうと思う(かもしれない)かの、妄想回です。
1)卵で産まれる
昔「卵で産みたい」と発言した女優がいましたが、わたしはまったくトンデモ発言だとは思いませんでした。
鳥類や爬虫類や魚類のように卵で埋めたら、出産の負担が激減しますもんね。
人類の出産、過酷すぎません?10か月と10日も注意を払いながらお腹の中で育てた挙げ句、人生イチ痛い思いして命がけで産むなんて、リスクが高すぎる…
そもそも哺乳類が胎内で子を育てる仕上がりになったのは、
敵に襲われたときに子と共に逃げられる個体が生き残った為、と言われているそうです。
卵だと、親が逃げたら卵食べられちゃって終わりだけど、妊娠中のメスはお腹の子どもごと敵から逃げることが出来ますからね。
そうやって生き延びられた個体が残ったと。
しかしながら、街を歩いてたらうっかり食べられたりしない人類(大きな敵は人類のみ)は、そろそろ卵で産んでもいい頃合いなんじゃないかしら。
2)子どもが完全体
人間の子どもって、産まれ出たとき不完全過ぎません?
あんな、なんも出来ないグニャグニャの状態で産まれるのを育てるなんて…
しかも、とりあえず生物として自立した後も、反抗期とか思春期とか中二病とかあったり進学したりするから、大学までいれたら子育てに22年もかかります。途方もない。
一大プロジェクトか。
シカのような偶蹄類は、産まれてすぐ歩けるようになるし、自分で栄養も摂取できます。
ズキンアザラシは4日間で授乳を終え子どもが1人立ちします。
せめて、偶蹄類レベルだったらな…
3)乳母(めのと)がいれば
「鎌倉殿の13人」を見ていると、とにかく乳母が幅を利かせています。
乳母は子育てと教育のプロです。
基本的には比企の尼にすべてお任せして、たまにおいしいところを母親面するくらいなら、わたしにもできるかもしれぬ。
ただ、乳母と性格が合わなかったら辛かろうなぁという懸念があります。
悩みの9割は人間関係ともいうし、揉めるのは避けたい。
鎌倉殿でも、乳母が誰かで非常に揉めてますし。
となると、蜂か蟻でしょうか。
彼らの多くは我々人類などよりも遥かに合理的な組織を構築していて(生物の歴史としては人類から見てめっちゃ先輩ですしね)
女王は子産みに専念し、食糧調達・子育て・巣の手入れ等の運営はすべて働き蜂/蟻(みんなメス)が行います。
オスは生殖の為に一時生み出され、生殖が終わったら(出来なかった個体も含め)死んでいきます。
残酷なまでにシステマチックな世界。
ここまで考えて、はたと
わたしって、働いて税金納めて産休・育休を取る同僚のフォローして、もう既に働き蜂/蟻のようなものだなということに気付きました。
いいのか、ここままで。
いいんだきっと、このままで。
すでに世界では人口爆発していて食糧危機が見えてきているわけで、
今より簡単に増えることができるようになったら一瞬で地球上のものをみんな食い尽くして共食いするしかなくなる。
わたしみたいなのがいて
ちょうどいいんだ、きっと。
という結論に達しました。