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「エモい」の意味を今になってやっと理解した話
最近死語になっているんじゃないかなぁ、と思っているがせっかくだからネタにしよう。
「エモい」というスラングというか、若者言葉というか、この言葉をちゃんと理解したのが最近のことだ。
知ってはいたのだが、意味はよく理解できなかった。それに、どちらかというと、この言葉はギャル語のイメージが強い。
なんともいえない感情を表現する時に使うらしいが、ワタクシのイメージとしては、ギャル語のイメージが強いからか、なんとなくポジティブな面で使うイメージがある。
例えば、ポジティブといっても、いろんな感情があるはずだ。
「嬉しい」「楽しい」「面白い」など、考えればたくさんあるが、これらが一つの感情に収まれない時に使うイメージがある。
だが、人は生きていれば、ポジティブな感情と同時にネガティブな感情も沸き起こることもあるのではないだろうか?
「ついに学校を卒業できておめでたい気持ちである一方で、どんどん大人にも近づいていく上に今まで一緒だった同級生たちと会えなくなるのは寂しくなる」
「苦痛だった仕事を辞めることが決まって嬉しいが、仲が良かった職場の友人たちと会えなくなるのは辛い」
「愛する人と結婚が決まって嬉しいしおめでたい気持ちだが、もう他の異性と付き合うことができなくなるのは悲しい」
などなど、
これらの具体例はさておき、ワタクシもこういった矛盾しているような感情が起こった経験はある。どんな物事でも、必ずメリットとデメリットの両方が存在するというのがワタクシの哲学だ。まぁ、それもさておき、こういう時もおそらく「エモい」と言うのではないだろうか?
けど、理解した今でも思うことは、上記でも述べた通り、「エモい」ってギャル語のイメージが強く、上記の具体例のような場面をエモいの一言で片付けていいのだろうかと思ってしまう。
もっとまともな言葉があるのではないか?
ちなみに、とある作家さんは、こういう喜怒哀楽ともいえない、白黒がつかない、敵でも味方でもないようなことを「文学の領域」と呼んでいるらしい。
じゃあ、ワタクシはこういう時になんと呼んでいたかと言われれば、普段から呼んでいるわけではないが、少なくとも無意識で「エモい」をこれらのどれかに言い換えていると思う。
1:世の中
2:現代アート
1の意図は、学生時代では基本一つの正解を求められるのに、いざ卒業して世の中に出ると正解はあるわけでもないし、逆に正解はいくつもあるわけでもある。これだけで色々と矛盾しているからこそ、エモいを、「まるで世の中だなぁ」なんて思っていた。
2の意図は、アートにも正解はなく、一人で見るだけでもいろんな見方を発見できるものだから、「現代アートを見ているかのような気持ちだなぁ」なんて思ったりもしていた。
共通することは、ロジックのような理にかなっているものではなく、むしろ矛盾したものも入り混じっていても成り立つ、まさに芸術的なことである。
やっぱり、「文学の領域」が一番適してそうだ。この言葉を生み出した人は天才だなと、ここまで書いたワタクシはそう思った。