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記憶に残っている入院生活①

しっかりと記憶に残っている入院生活は2回ある。 1回目は小学6年の時 2回目は高校3年の時 小学6年のときのことについて、思い起こしてみる。 この入院の手術の目的は、顎裂部に腰骨(腸骨)を移植することと、鼻口腔瘻を舌弁で閉鎖することが目的。 それぞれの手術には、とても重要な意味がある。 額裂部に腸骨を移植しておかなければ、歯列矯正しても歯を正しい位置まで動かせないからだ。なぜなら、骨がナイところには、歯が移動できないから。 そして、鼻口腔瘻を閉鎖しなければ、破裂音などが

    • 顔の異変に気付いたのは

      小学校に入学すると同時に、「どうやら、ボクの顔が平均的な顔ではない」ということに気付いた。 気付いたきっかけは、同級生の発言。 「なんで、鼻の下に傷があるん?」 「鼻、ぺちゃんこやな」 「くちびるの真ん中、凹んでるやん」 などなど。 そして、渾名は『鼻ペチャ』に決定w いや、常に、そう呼ばれていたわけではないが。 喧嘩などをすると、決め台詞のように、『鼻ペチャの癖に』と罵られる。 昔の小学生ってのは、喧嘩が絶えなかった(笑) さて、保育園に通っていた時は、そんなこ

      • 手術遍歴

        生まれてから、6ヵ月までの写真はない。 当時は、奇形児を出産することは、隠さなければいけないことだったらしい。 いや、少なくとも両親はそのように考えていたようだ。 乳児なのに、どこに行くにも、マスク必須。 コロナ世界を40年以上も前に先取り体験していたようだ。 唯一ある写真は、仰向けで寝転がっている写真。顔面には、キツネのお面がのっかっている。 つまり、顔がしっかりと映っている写真は、生後6カ月までは1枚もナイ。 タイトルの手術遍歴とは、少し話が逸れるが。 隠せないほ

        • 口唇口蓋裂で生まれるということ

          40年以上も前に、両側完全唇顎口蓋裂で出生した。 現在42歳。 無事に生きているが、多くの試練や困難があったように思う。 寿命タイマーで、残り寿命を計測してみたらあと36年らしい。 つまり、折り返しはとうに過ぎているのだ。 正月に両親に会って、ふと生まれた時のことを想像し、なぜか過去の記録(記憶)を文字にして残したい衝動に駆られた。 まずは、生まれたときのことを想像してみた。 当然、生まれた当時の記憶はまったくない。 両親の話では、”かなり長い間”鼻からのチューブ