「言い訳」関東芸人はなぜM-1で勝てないのか

ナイツ塙さんの本

言い訳を読みました。そういえば、なぜM-1で関東芸人は勝てないのか、言われてみれば確かにそうです。

私なりの見解は、関東は漫才はあれど、習慣的ではないということだろうと思います。関西では、漫才特番みたいな物があり、定期的に漫才に触れている感じです。だから、スキル的には大阪の方が上なのではないかと感じていました。でもこの本を読んでいると、自分は何て浅はか何だろうと情けなくなりました。そして、きちんと勝つには理由があるということがあり、それを塙さんはわかりやすく分析されています。

細かいことは実際、本を読んでもらうとして、

M-1の決勝の漫才が4分間と特殊なこと、そして、その4分間には勝てる流れがあると言うこと、きちんとしたしゃべくり漫才でなければならず、ファーストステージとファイナルステージでは違う形のものを見せなければならない事。

それだけではありませんので、購入してしっかりお読みください。

そして、なぜ、優勝できたのか、各コンビを分析しています。よく評論されている方もいますが違った分析の仕方です。実際にM-1に出場し、決勝に進み、ファイナルステージまで勝ち進んで、審査員を務められた塙さんならではの分析です。

そして、負けてしまったコンビはなぜ、負けてしまったのか、そこにも触れられています。いいネタだったのに非常に残念と言う思いもあったようです。ああいう言い回しはダメなんだ、M-1にこのネタは相応しくないんだと考えさせられる文章もあります。

さらに自分のコンビ、ナイツのネタの形の歴史や、なぜ負けてしまったのかの自己分析も触れられています。お笑い評論独特の上から目線で無く、自分はこうして失敗してしまったの反省点が見られて嫌な気分になりません。

皆さんも、自己採点でM-1 R-1 キングオブコントなどをご覧になり、自己分析をTwitterに載せている方も多いとおもいますが、それも意見や印象であります。私も以前に偉そうに分析や感想などを書いていましたが、最近はやっていません。自分はネタも漫才もしていないのに、書くのはどうかなと思いましたので、今はやめました。塙さんの分析を見ると、ただ、面白かったのみ書いてしまう自分の評論が情けなくてなりません。

皆さん、ぜひ読んでください。それと、この本、某書店で見つけた時は、タレント本の中には無く、実用書の所に古舘伊知郎さんの言葉は凝縮するほど…の隣に置いてありました。売り切れが多いらしくて見つけるのが大変だった方もいらっしゃったようです。

#ナイツ塙 #言い訳 #関東芸人 #漫才 #読書

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