「言葉は凝縮するほど、強くなる」
古舘伊知郎さんといえば、僕の年代は、プロレスの実況フリーになり、ラーメン屋、行列、スポーツ以外のことを実況する人、F1の実況、世界陸上マラソンの実況、アントニオ猪木の引退の時の実況から、クイズ番組やトーク番組の司会など、様々なテレビで活躍した人、同時に1人トークの舞台、トーキングブルースもあり、私も毎回行きたい思うけど、チケットが取れなくて悔しい思いをする。
そんな中で、今回この本を読む。
2004年、久米宏さんがニュースステーションを降板して、古舘さんが報道ステーションをやり始める。当初は、ニュースを噛み砕き、わかりやすくして、ニュースの敷居を低くしようとしたのだけど、報道の構造改革とは行かず、表現も変わらないまま続いていった。
12年務めた報道ステーションを辞めて、その年の秋からバラエティー番組で復帰、2時間のバラエティー番組、古舘さんや視聴者が引っかかった事について古舘さんがいつもの調子で喋りまくる番組。ところが、この番組の視聴率が良くないとネットニュースで書き立てられた。
昨今、視聴率が低い番組は槍玉に挙げられる事が多くて、現在大河ドラマの「いだてん」もその中の一つ、視聴率は気にせず良い番組を作りたいとコメントはするものの、必ずあーだ、こーだとににわかコメンテーターがツイートする。
古舘さんが周りから言われた事が「喋りすぎです。」
それが古舘さんの魅力であり、長所なのに、それを否定されてしまっては悲しいものがある。ケーキ屋さんの売上が上がらず「甘過ぎるからです。」って言われているようなものなのかも。
この本は、短い言葉ではあるが、相手に不快を与えず対応するためにはどうしたら良いか。古舘さんが経験したり、聞いたりしたことをまとめたものです。うなづき方にもルールがあったり、長い話を打ち切らずための魔法の言葉だったり、これも短い章でまとまっているので読みやすいと思います。
古舘マニアには短くて物足りないかもしれないと思いますが、読みやすくてためになります。
私のこのテキストも長くなってしまいました。申し訳ありません。