詩✨桜貝
薄い貝殻を固く閉じたまま
波にさらわれ壊れた貝殻を拾う
砂浜に淡く薄紅を遺して
身を隠したまま
無言で
あなたはどこにいったのか
赤い血が熱を帯びて
隠せぬ肌色に
うっすら血の色を滲ませて
潮の香りを聞いていた
桜貝の哀しい歌が聞こえてくる
貝殻に
我が身を重ねて
海辺を歩く
遺された薄紅を
そっと
守るように 抱きしめて
薄い貝殻を固く閉じたまま
波にさらわれ壊れた貝殻を拾う
砂浜に淡く薄紅を遺して
身を隠したまま
無言で
あなたはどこにいったのか
赤い血が熱を帯びて
隠せぬ肌色に
うっすら血の色を滲ませて
潮の香りを聞いていた
桜貝の哀しい歌が聞こえてくる
貝殻に
我が身を重ねて
海辺を歩く
遺された薄紅を
そっと
守るように 抱きしめて