Dreamcatcher

画像1 ①ある日、オレと同じ名のアイツのことを知った。「あんなヤツがいたなんて、世界はどんだけ広いんだ!?」 オレは憧れた。あんな風になりたい。オレはくる日も来る日も挟んでは運ぶだけの日々。渡すなんてことは夢のまた夢だと教わってきた。それでもどうしても、渡すをしてみたい。日に日に思いは募る一方だった。「そうだ!」
画像2 ②「神様どうか、夢が叶う方法手段抜道を御授けください。」オレは天へ向かって祈った。なぜならオレには、運ぶだけでなく、つかむがあることに気づいたからだ。これを生かせば柏手を打つことができる! __その時。
画像3 ③ゴォオオオ===♪地響きと共に、何か巨大なまあるい影のようなモノが接近してくる気配を感じた。「まさか‥神の来臨!?」
画像4 ④〝ママーっ大変っ!お味噌汁がひとりで動いてるよぉおお‼︎〟〝あら、不思議ね。お椀の底の水たまりで滑っちゃったかな。パパはどう思う?〟〝そうだね。お椀の底には足があるだろ?お味噌汁の熱でその中の空気が温められるんだよ。水たまりの表面張力によってピタリと密閉されるからね。すると空気が膨らむ。その空気がお椀を押し上げ滑りやすくするんだよ。〟〝わーい♪勝手にごはんのとなりにきたー。ほら見てっ、橋を渡したよ♪〟 __箸は己を発見した。「オレにも夢をつかむ力がある!」

本日も💛 最後までお読みいただきありがとうございます☺︎