繊細さんな私だけど
私は HSP、いわゆる“繊細さん”です。
大きな音が苦手。怒鳴り声はもっと苦手。
普段 接客業に勤めているのですが、無理に人の感情を読み取ろうと頭をフル回転させるので少しの時間でも疲れてしまいます。
失礼な態度で接してくるお客さんを見て、「ああ、いいな。この人は他人と接する時、何も考えてないんだろうな。羨ましい」なんて思ったり。
知人に“ホシノちゃん、優しいね”ってよく言われます。
でも もっと図太く図々しく生きれたら楽なのにと心の中では思っていました。
去年、SNSの人間関係で疲れ果てていた時、私は今の推しと出会いました。
重たい荷物を抱えたおばあちゃんがいたら、荷物を持ってあげたり。
雨に打たれて凍えているねこちゃんがいたら、自分がびしょ濡れになるのはおかまいなしで助けてあげたり。
その優しさが仇となってしまうこともしばしばあるのですが、彼は優しさを体現したようなキャラクターでした。
そんな彼を見て私は冷えた心がほんのりと温かくなっていくのを感じました。
今思えば、私が私でなかったら、彼にこれほどときめいていなかったんじゃないかなと思います。
繊細な心を持っていたから、あの時人との関わりで苦しんでいたから、私が私であったから、あの瞬間に好きになれた。
私が私で生きてきたことを全肯定してくれたような。
そんな出逢いでした。
推しと出会ってから、これからは人に優しくあれる自分を誇りに思いたいと思えたのです。
私の推しは、優しくて正義感が強くて仕事もできて、人々の人気者。
自分には持っていないものばかりで眩しいくらいの推しだけど、私も 唯一持っている優しさだけは忘れず生きていきたいな。ꕤ︎︎