四捨五入をすると60才になるおばさんのソロ旅
その1 やってしまった窓側席編
昨日でめでたく55才になりました。四捨五入をしたら60才です。
人生はあっという間です。時が流れるのがなんと早いことか。つい最近まで30代だったように感じます。
そして若かった頃は55才はとんでもなくおばさんだと思っていましたが、実際はそんなことは全然ありません。目に腰、ひざなど不具合は多少ありますが子育てが終了をし日々元気いっぱいです。
そんな55才の私の一人旅について書かせていただきます。
私は現在ならワンオペと言う名のシングルで3姉妹の子育てが終了した去年に旅をすることにしました。
元々糸が切れた凧のようにあてもなく一人で出かけるのが大好きです。
昔から友人達に居場所が分からないや所在不明などと言われていました。
私の旅はあまり観光地巡りをせず街の中をひたすら歩くタイプなのでどちらかというと地味目な内容になる確率が高いです。しかし人との出会いや触れ合い、人々の活気に熱気、生きている強さを垣間見るのは物凄く濃い時間であり私に沢山のエネルギーをくれるのも事実です。
すみません。
ずいぶんと前置きが長くなりました。
本題に入ります。
今回は飛行機の予約で私自身がやらかしたお話になります。
よろしかったらお付き合い下さいませ。
6月22日から29日までタイを旅行しました。
もちろん今回もソロです。
実は初めて自力でタイ=日本間の往復とタイ国内線のチケットを取りました。
お恥ずかしいことに手配が出来ているかどうか心配で心配で仕方がありませんでした。しかし無事に全行程つつがなく終了をすることができました。
予約サイトにつくづく感謝です。
ありがたいことに予約サイトでチケットやホテルは簡単に手配ができました。
しかし座席指定や特別食の指定に荷物についてなど、何かしらの要求がある時は航空会社のサイトに入る必要があります。外資系の会社ですと英語表記が基本です。しかし日本語表記がある会社、日本語に翻訳をする機能がついている会社もあります。
ここ最近の数回のフライトでは座席はいつも通路側でした。トイレに行きやすいのでありがたいのですが、外を眺めたい時は少しさみしくなります。または真ん中の列のど真ん中の席だったこともありました…。これはLCCでしたが本当にがっかりでした。
なので今回は窓際シートを確保しようと決意をしました。
色々と考えた結果、ベトナム航空でハノイ経由のバンコク入りに決めました。座席指定も行います。
直行便は楽ですが私の性格的に一か所にずっと座っているというのは、中々厳しく苦行のように感じられます。なら一度どこかで降りて、どうせなら知らない国で少しでも違う空気を吸うことができたら…と思った訳です。思ったら実行をしたくなるのも私の性分の一つです。
出発の朝はあいにくの梅雨空でしたが、新品のスーツケースをお供に成田空港に到着です。ついでに可愛いステッカーも貼って一目で私の物だと特定をできるようにしました。
空港内は時期的に観光客は少なめですがチェックインカウンター付近に日本人の団体客がいます。中々の人数です。
そちらを尻目に無事にチェックインや保安検査を済ませいよいよ搭乗です。
高揚感マックスです。
離陸の瞬間も好きですが足を機内に入れるこの一瞬も大好きです。
VN311
Airbus350-900
シートナンバー37A
今回利用した飛行機とシートナンバーです。
かなり後方のシートなので、どんどん奥へ進みます。
と、希望通りの窓際…のはずが誰かが座っている様子。
先ほどの団体客の方が間違えて私の席に座ってしまったようです。
声をかけて変わっていただきました。
無事に席についたので、シートベルを装着することにします。
何故かベルトがありません。何度も何度も確認をしますが片方のベルトが見つかりません。
私のお尻の下にもありません、が、団体客である隣の方のお尻の下にはその方のベルトが挟まっているではありませんか?!つまり隣の方は私のベルトを装着をしていた訳です。
こちらも丁寧に声をかけて交換していただきました。
やっと落ち着けそうです。
そして改めて窓側を見ると…。
なんとなんとなんとなんと窓がないではありませんか!
絶句です。
あまりのショックに俯いてしまいました。
どうやらやってしまったようです。
これから約5時間超えのフライトです。
期待をしていただけにがっかりさが半端ではありません。
そしてシートについているモニターはフリーズしてしまい私を呆然とさせます。
CAを呼んで再起動をします。席を離れ際に「ソーリー。3分待つと起動するから」とCAは私に伝えていきました。
が、実際は20分位かかったような気がします。
なんだかぐったりとしてきたので、ふて寝を決め窓のない窓側に体を向け目をつぶりました。
おかげさまで窓がなかったので、頭と体が預けやすかったのは何とも不幸中の幸いでした。
飛行機はもちろん無事に半分やさぐれた私をハノイへと届けてくれました。
そう言えばネットのニュースでも同じようなご経験をされた方が取り上げられていましたね。
ハノイの空港内は意外にも静かでした。
初めて降りるベトナム。
わずか二時間半の滞在ですがとても感動をしました。いつかまたゆっくり来ようと決心をしながら外を眺めていました。
次の飛行機であるハノイ=バンコク間ですがちょっと小さくて古く、笑われますが一瞬搭乗をするのに腰が引けました。
しかし嬉しいことにハノイ=バンコク間はとうとう念願の窓のある窓側シートに座ることが出来ました。
嬉しさのあまり窓にずっとずっと密着をしていました。
眼下には雄大なメコン川らしき流れが大きく鈍く輝きながら横たわり、広い大地がずっとずっと遥か彼方まで見えます。あまりにも壮大で素晴らしくつい涙目になります。
また同じシート列のヨーロッパ系の若いカップルがとてもスマートなのも有難かったです。
ほぼ定刻に無事にバンコクに到着をすることができました。
帰国をしてから「次はどこに行くの?」と家族や友人達から訊ねられます。が、なにも考えていません。
ただ一つ確定をしているのは、Airbus350-900が使用されている便なら37列窓側のシートを間違いなく予約しないだろうということです。
くれぐれも窓側窓なし席にはご用心です。