人のものの見方と感情の関係性。

坂本龍一さんの「playing the piano2022」を観た時は、
「思ったよりお元気でよかった。ピアノも弾いてらっしゃるし。」という印象を持っていた。

だけど、坂本さんが永眠されて一年以上たった今、opusを観ると、感じ方が全く違っていた。ふっと消えてしまいそうで、痛みさえ伝わってくるような。

この２つは、同じ時期に撮った映像。きっとずっと生きていてほしい、という私の思いが、playingthe piano2022での坂本さんをそう見せていたのだろう。そして、坂本さんのドキュメンタリーを観て、どのように最期の日を迎えたのかを知ったことで、opusではがらりと感じ方が変わったのだろう。

人間の目に映る事柄というものが、いかに曖昧かを思い知った。

私は今、まっすぐに、正しく、何かを見ることができているだろうか？