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柴三郎の父

北里柴三郎のお父さんの言葉

柴三郎が14歳の冬3年ぶりに家に帰りました。
柴三郎はお父さんにあるお願いをしました。
熊本の時習館で学びたい。
お父さんは預けた先々の家から柴三郎の優秀さを聞いていたので、時習館で学んで良いと言いました。

「ああ構わん。ばってんが、一言、お前に言うときたかこつがある。」
「世間に出て頼るとは、1人たい。ばってん、広か世間ば渡るときに1人の力には限りのある。何かばなしえた人物は運ば手中におさめとる」
「信長ばみろ、秀吉ばみろ。己の夢ば叶えるには、他人の力が必要たい。」
とお父さんは言いました。

「その運ば引き寄すっとにゃ、どぎゃんこつばしたらよかですか。」柴三郎は素朴に尋ねる

「方法はなか、王道もなか、ただ一心に己の大望に邁進するだけたい。そぎゃんしょっと、不思議な話ば見て他人は自然と寄ってくる」


「不思議な話かね」


「まったくたい。助け人たい。助け人ん現る。成功者には必ず恩人がおるもんたい。」


成功者を知らないと言えない言葉だと思いました。
シュタイナー教育では9歳になったら偉人の伝記を読ませましょうと本に書いてあります。

偉人はどのように成功したのか
成功するにはどうしたら良いのかを知っておく必要がある
知っているからこそ
息子にそのような話ができると思い
私も遅ればせながら「ドンネルの男北里柴三郎」を少しずつ少しずつ読み進めます。

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