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プロローグ
まだ時間あるんだよなぁー
そんな感じで会社に戻る時間を調節しながら定時までの残された時間をどう過ごすか
自問自答する今の営業職
会社によりけり多からず少なからずそういった営業職もあるでしょう
遊びにきてるわけじゃないと自分を奮いたたせて考えて動く人、時間まで遊んでもなぁなぁで過ごせる人、会社に行動を監視され病んでいる人、いろんな形態で皆仕事してるのだと思う。
私は前者、動く人成らぬ動きたい人。
営業職とは、自分がどう思い、どう動けこるかが資本の仕事だと思うけれど、それだけではなかなか世の中まわらない。
そのひとつの形態として私、山下 渚がこの先どう営業職として歩んで行くかを残したノートです。
第1話
どうしよう
おはようございます。
出社して間もなく自問自答する。
日々、仕事を頼まれなければ私の業務は1時間で済んでしまう。
良い意味で言えば、自由に予定がくめる。
悪い意味で言えば、1日どう過ごすか。
今の営業職は顧客ありきの仕事。
新規は、顧客からの新規紹介、
もしくは問い合わせのみ。
顧客を数件しか持っていない自分はどう考えても不利である。
動きようがない。
訪問件数も限られる。
できることもかぎられる。
籠の鳥。
はてさてどうしたものか。。。
第2話
華
渚ちゃん、今月も売上好成績だね。また1番だよ。申し分ない。
後輩に同行して、どんな仕法で営業しているのか教えてあげてね。
わかりました。
若かりし頃20代前半での仕事の話です。
上司に面談で、売り上げの少ない後輩や新人に同行して営業の手順をレクチャーするよう指示があった。
社員を育成し、売り上げを伸ばし会社の利益にする。
会社として当然のことだと思った。
何のわだかまりもないまま自分の営業時間を削り時間調節して同行し教育をした。
飲み込みのいい後輩もいれば悪い後輩もいてそれなりに楽しく仕事もできていた。
しかし、ある日突然危機を感じ始めた。
漠然と、このままだと時間を割いた分、自分の成績が落ちて行くなと。
そんな不安の中、仕事中に別の業種からスカウトを受けた。
思わぬ出来事だった。
正直なところ、動揺もしたが何より別の業種からの評価がなにより嬉しかった。
そのうち、後輩の売り上げが伸び自分が低迷していくより、自分の立ち位置を理解し、後者に良い仕法を残し、成績の良いまま退社することが華だと思うよるになり転職を決めた。
長年勤めた仕事を退くのには、恩恵があり考え深いものがあったけれども、新たな職場への期待の方が強かった。
また飛躍できるように、そんな淡い期待を持って。
第3話
マニュアル
以前の仕事はマニュアルがしっかりしていた。
研修もあり、RPGも受け、テストも受けた。
その甲斐あって試行錯誤の結果いい成績が残せている。
がしかし、今の職は、なにもない。
ただ見て覚えればのそれだけ。
教育ができない。
また困ったことに今までそうしてきたからか勝ち誇ったように振る舞う。
なぜ気づけないのだろう。
もうそうゆう時代でもないし、取り込めないのだろうと。
どんなに経験や知識が豊富でも指導力がないと後輩はついていけないことをわたしは知っている。
そして私は考えた。
誰もできないのなら私が指導者になろうと。
マネジメントして行かなければと。
‥でも、わたしにはまだ技術も知識もなにもない。
第4話
マネジメント
いつしか社長が営業コンサルタントを招くようになった。
私はこの機会をうまく立ち回れるように
コンサルの先生にアクションを起こそうと思った。
思いのたけをぶつけていこうと。
何度か先生に訴え、話を重ねた後、上司のマネジメントが劣っていると言う話題になった。
部下の私が言うのは上司に面目ないが、先生にぜひ、上司との面談とマネジメントの強化指導をと悲願した。
明日、その面談が始まる。
もちろん、社長から通知しているが、私が発信したことを上司は知らない。
上司
あー明日面談だよーやだなぁ
渚
面談ですかー嫌ですよねー
なに話すんでしょうねー
心の声
知らぬが仏。
今後の会社の成り行きが楽しみ。