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シェリー・マン、アット・ザ・マンホール。


LIVE! SHELLY MANNE&HIS MEN AT THE MANNE HOLE、素敵な雰囲気のジャケットに惹かれて手に入れました(^^)
もちろん、ジャケットだけじゃなく、録音に定評あるコンテンポラリー・レーベル、粋で洒脱なピアニスト、ラス・フリーマンが弾いていること、ラブ・フォー・セール、朝日のようにさわやかに、オン・グリーン・ドルフィン・ストリート、イフ・アイ・ワー・ベルなど馴染みの曲が多いこと、などなど買わない理由が見当たらない立派なレコードでもあります。
雑誌や名盤紹介でまったくと言って紹介されないのが本当に不思議。

さて、内容ですが、まずは録音。残念ながらエンジニア名の記載がないのですが、演者に近く、生々しく、一つ一つの楽器の粒立ちが良い。適度な拍手も寛いだ雰囲気を醸し出しています。コンテンポラリーのエンジニアではロイ・デュナン氏が有名ですが、彼の仕事かな、と。(誰か知っていたら教えてください(^^))
さらに嬉しいのは私の推し、ラス・フリーマンが縦横無尽に駆け巡るように弾きまくること。こんなに気持ち良さげに自由に弾く姿は貴重なのでは。
他、例えばイフ・アイ・ワー・ベルではコンテ・カンドリのマイルズ・デイヴィスばりの端麗なミュート・プレイ、続くエブリ・タイム・ウィ・セイ・グッバイではリッチー・カミュカの抑制の効いたテナーと、一人一人にちゃんとスポットライトが当たって演じる姿を聴くことができます。
その感じ、ビッグ・バンドのソロっぽくて面白いです。
ウエストコーストのジャズはスタイル重視、予定調和な感じが否めない気がしていましたが、このレコードに関してはシェリー・マンの采配のもと、一曲一曲、自由に気持ちよさそうに皆が演奏している気がします。
相当相性の良いメンツだったんだろうな、と思いました(^^)
このアルバムには紫煙が煙るような小暗い感じ、危うい香りはないけれど、西海岸のカラッとした明るい雰囲気、陽性の温かい歌心、上昇気流のような皆の高揚を感じ、思わずニヤリと微笑んでしまいます。これはこれで良し(^^)
機会あれば是非聴いていただければ嬉しい名盤です(^^)


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