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ザ・ベスト・オブ・オーティス・レディング

 お、ドック・オブ・ザ・ベイ、久々に聴きたいな!と購入しましたが、いやいや、ベスト・オブ〜だけあって名曲が目白押しの良盤でした(^^)

国内版、2枚組、大盤ライナーノーツ付き

 1面4、「お前を離さない(I Can't Turn You Loose)」は、あ、これブルース・ブラザーズ(映画)のやつやん!とニタニタしてしまい、

 2面1「サティスファクション」では、ローリングトーンズの元歌よりセクシーではないか(*^^*)とノリノリに、

 3面6、「A Change Is  Gonna Come」 オリジナルのサム・クック、アーロン・ネヴィルのカヴァーが好きだったのですが、オーティスの野太い、抑揚の大きいエッヂの効いた声はまた別の味わい。込み上げる切なさに奮え、これもダイダイ大好きに。

 最後の4面、「リスペクト」これ、オーティスの歌だったの?アレサ・フランクリンがブルース・ブラザーズで歌ってたよね?ブルース・ブラザーズってもしかしてオーティスへのオマージュだったのかな?なんてことを思い、

※スタックス、ヴォルトレーベルということで、スティーヴ・クロッパー、ドナルド・ダック・ダン、ウィルソン・ピケットなど当時オーティスの周りにいた人たちがそのまま後のブルース・ブラザーズにかかわってるんですもん、そりゃそうです(追記)。

 サム・クックの「チェイン・ギャング」は一度、枠組みだけ残して解体され、ワイルドな歌に換骨奪胎され、聴いていて気持ちが昂ぶります。

 オーティスの歌声は明るい歌であっても「出刃包丁」でグサリとやられたような、深い傷とシクシクとした痛み、一方でジェットコースターの上昇と落下のような、やめてほしいけどやめてほしくないみたいな、やるせない快感・リズムがあります。艶のある声だよなぁ、ホント。

 最後に、ようやく望みの「ドック・オブ・ザ・ベイ」を聴いたのですが、それまでの音楽の起伏が激しすぎて、この曲はおとなしい、懐かしのオールディーズにしか聴こえませんでした。名曲ではあるけれど、らしさは少ないような。
 
 僕がドック・オブ・ベイを最初に聴いたのは「トップガン」だったみたい。その時はこの曲がかかる大人の恋愛シーンに興味もなく(今はそれしか興味がない💀)、相当大人になってから見返して気がつきました(汗)。あ、そういえばライチャス・ブラザーズの「ふられた気持ち」をトム・クルーズが仲間と歌ってるのもかっこ良かったなぁ(脱線💀)

 レコード2枚があっという間、何にもすることが無い昼下がり、コーヒー片手に「BRUTUS」でも読むのにうってつけのレコード。

May Otis Rest In Peace.


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