【記者日記】大阪府定例会見に参加
かわすみかずみ
1月15日の大阪府定例会見に参加しました。府の記者クラブに参加申し込みの電話をかけたとき、NHKの記者が出て、「他の記者の皆さんの流れを遮らないようにしてください」「自分だけ質問を何問もしないでください」などと釘をさされていたので、けっこう緊張していたのですが、会見場に着くと、幹事社は毎日新聞に変わっていて(記者クラブの幹事社は数週間くらいで交代する持ち回り制)、ほっとしました。
実は前の取材が押してしまい、間に合うかどうかギリギリでした。念のため幹事社に連絡をいれると、「遅れて入ってはいけないという決まりはないと思いますので、多分大丈夫だと思いますよ。まあ、気合いで間に合わせてもらえればと思いますが」と言われ、「気合いで間に合わせます!」と言った手前、頑張らねばと思い、駅のエスカレーターを走る。
難関は庁舎で記帳があること。何を書いたのかも覚えていないほどダッシュで書いて、会見場に着いたのが3分前でした。
会見場の椅子に座ったところで、府の広報課が「知事は前の公務が押しており、少し遅れます」とのこと。ラッキーなのかアンラッキーなのか。
この日は万博について吉村知事に聞きました。
子ども招待事業で、府内の学校の不参加が相次いでいることや、万博遠足のみ交通費補助を行う方向の自治体が出てきていることなどについて、知事に見解を求めました。知事は「各市町村が決めることなので」と回答を避けました。
また、万博会場での一酸化炭素や硫化水素の基準値以上の値が検出された日が続くワールドグリーン工区などは開催時にもこのような状態であった場合、開催するのか?という問いには、「送風システムなどがあるので問題なく開催できる」と答えました。
政務の質問では、昨年10月(衆院選期間中)に配られた「大阪維新ジャーナル」の中で、①「10月から2億1千万円が大阪市に入る」②「京阪の延伸を含む鉄道の延伸が加速する」と書かれていたことについて聞きました。夢洲カジノをとめる大阪府民の会の皆さんの調査で、10月から2億1千万円が大阪市に入ることはないことがわかりました。そのため、同会は大阪維新の会に対し訂正するよう伝えていましたが、選挙後に訂正文をホームページに掲載していました。京阪の延伸については、私が京阪ホールディングスに確認したところ、「延伸は未定です」との回答を得ました。
知事は①については選挙後に訂正記事を掲載していたと答え、②については「政党の政策」として広報していくと主張しました。今後万博やカジノの成功により、延伸するかもしれないので、虚偽ではないと強調しました。
この日は石丸新党の立ち上げ記者会見があり、石丸氏についての質問が多かったのですが、吉村知事は石丸氏を「面白いですねえ」と評価していました。