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転職で変えられることと、転職では変えられないこと。

みなさんこんにちは。

半年ほど前からご縁があり、キャリア支援の事業に関わることになりました。

求職者や企業様との面談を繰り返していく中で、沢山の気付きや学びがあり、あらためてこの事業に関わってよかったと感じております。

今は激動の時代となり、1つの会社に長く勤めるだけではなく、様々な選択肢が考えられるようになってきました。

人生における自分のキャリアをどう選択していくかについては「キャリアデザインという考え方」という記事でも、詳しく書いていますので是非ご一読ください。

しかしながら「転職」を希望される方の中には、必ずしも目的が明確な方ばかりではありません。

「自分はこのままで良いのだろうか?」と漠然と不安を感じていたり、
「同級生に年収で負けている」と焦りを感じている方など、実に様々です。

転職するべきか考える時には、「組織」の問題と「個人」の問題に分けて考えることが効果的です。

「組織」の問題
まずは組織の問題です。
今の時流としては、様々な業界で慢性的な人手不足となっています。待遇改善などは間違いなく必要なのですが、働く人から選ばれる「魅力的な企業」でないとそもそも人は集まらなくなっています。

組織で働くということは「自分の命を投資すること」と同じですので、今の環境が中期的な成長や将来のキャリアに繋がらないと判断すれば、転職を考えることになるでしょう。

「個人」の問題
次に個人の問題です。
こちらも今の時流としては、社会情勢の変化により働き方が多様化してるという現実があります。仕事との向き合い方を自分で選択し行動する必要が出てきているのです。

この「自分で選択して行動する」という部分がとても大切です。
終身雇用の崩壊が叫ばれる今、組織に過度に依存しても自分のキャリアを守ることはできません。これからは組織に所属しているという環境を、どうやってうまく「活用」していくかがテーマとなってきます。

「組織」の問題と「個人」の問題を切り分けて考えていくと、転職をして組織を変えただけでは自分の人生は変わらないことがわかります。

もちろん、環境を整えることは非常に大切なことですが、「個人」として、どう行動していくかが最も大切だと思います。

例えば、「職場での人間関係がちょっとうまくいかないから転職したい」と考えいる方がいるとします。

果たしてこの方の問題は、転職をすることで解決するでしょうか?

当然、様々なケースがあり一概には言えないと思います。
ものすごく劣悪な職場環境であれば、今すぐに転職することをお勧めします。

しかしながら、「完璧な組織」なんて存在しないと思っています。
大手でも、上場企業でも、中小企業でも、個人店でも全ては一長一短です。
長所50%短所50%だと思います。

そして「人間関係の問題」というのも少なからずどの組織にも存在しています。転職をして、何の努力もぜずに良い人間関係が構築できる保証はありません。そこはあくまで「個人」の努力次第なのです。

自分の人生を生きるためには人間関係の悩みを避けるのではなく、向き合っていく必要があります。これは私の好きな7つの習慣の中の基本的な概念である「第一の習慣」にも書かれています。

どうしても、隣の芝生は青く見えてしまいます。キラキラ見えてそちら側に行きたくなることもあるでしょう。

でも、一歩踏みとどまって考えてみてください。自分が解決したいのは「組織」の問題なのか、「個人」の問題なのか。

「組織」の問題であれば転職をお勧めしますが、もし「個人」の問題であるならば、目の前の事柄にしっかりと向き合っていく必要があるでしょう。

私が関わっているキャリア支援の求職者でも、現職にとどまることを勧める場合もあります。必ずしも転職がベストな選択であるとは限らないからです。

転職で解決できないことを転職で解決しようとすると、次の組織でもまた同じ壁にぶつかって転職を繰り返すことになってしまいます。個人の問題は自分で乗り越えないかぎり、転職してもずっとついてくるのです。

個人も組織も完璧はないので、それを求めるよりは、適度に伸び代があり、自分らしさを活かせる環境の方が、結果として自分にとってプラスになるはずです。

全ては考え方次第ですね。
私自身、現状に慢心せず、常にアップデートしていきたいです。

読んでいただきありがとうございます。


下記、私の所属先です。
単なる転職支援だけではなく、中長期的なキャリア形成のサポートを強みとしています。




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