【お気に入りのアニメ】
アニメは昔から好き。
日本昔ばなしも観た。
アルプスの少女ハイジも、フランダースの犬も、母をたずねて三千里も、一休さんも。
ちびまる子ちゃん、サザエさん、ドラえもん、
名探偵コナン、ドラゴンボール、ルパン3世とか…。
漫画本もたくさん読んだけれど、テレビも観た観た!映画も。
中でも、惹かれて夢中になったものを2つ紹介したい。
大げさかもしれないが、私の人生に影響を与えた作品でもある。
1.アタックNo.1
浦野千賀子作。
主人公の鮎原こずえに憧れた。
よく真似をして描いたものだ。
あのポニーテールと大きなリボン。
光る星の描かれた大きな瞳も大好きだった。
レシーブも、あのジャンプ力も、サーブも。
ライバルは、早川みどり、八木沢三姉妹、シェレーニナ、ボルチンスカヤ…
最初は仲が悪くて、バレーボールを通して仲良くなり信頼関係ができていくという流れ。
これがじれったいけどワクワクした。
必殺技も、空中回転レシーブ、木の葉落とし、十字トス、イナズマ攻撃、三位一体…
実際できるんじゃないかとやってみたのを覚えている。
登場人物に感化された。
あの頃のバレーボール人気はすごかった。
ひたすら努力をすれば、バレーボールの選手になれるんじゃないか、実業団でプレーできるんじゃないかと真剣に思っていた。
その熱意は中学生の時に打ち砕かれることになる。
レギュラーとしてプレーした。
そこそこ運動神経もよく、そこそこ上手にできるようになった。
でも、同じチーム内にもっと運動神経に優れた仲間がハツラツとしたプレーをする。
楽しそうだ。
いつからか、楽しく感じられない自分がいた。
他校との試合では、更に上手な人がいた。
私はだんだん自信を失っていく。
あれだけ楽しくて夢中になってやってきた私だったが、もうこれ以上は無理、できる人には敵わないと思ったら、すっとやる気が失せた。
だから中学でバレーボールは辞めた。
でも今になって思う。
高校に行ってバレーを続けていたらどうだったんだろうかと。
苦い思い出ばかりじゃなくて、もう一度楽しさを味わうことができたんじゃないか。
だから、少し後悔している。
もう少し頑張っていたら、今頃ママさんバレーでもやって楽しんでいたかもしれないって。
今でも、スポ根アニメは好き。
当時、巨人の星、ドカベンも観たし、後のMAJOR、今で言えば、スラムダンク、ハイキューも。
どれにも共通していることは、純粋に夢に向かって努力していること、どんなに辛くても「努力と根性」で諦めないこと。
今はその言葉をカッコ悪く感じている人もいるらしいけれど、逃げてしまった私にとって、今でもカッコいい言葉だと思っている。
観ていて清々しいし、元気が出る。何より楽しい。
アニメには必ず名言や気になるフレーズがある。
アタックNo.1は、何と言ってもあの歌。
小鳩くるみさんの声がまたいい。
今でもときどき口ずさんでいる自分がいる。
『苦しくったって〜、悲しくったって〜♪』
2.ガラスの仮面
美内すずえ作。
主人公は北島マヤ。
貧しい家に生まれた、一見平凡な女の子。
そんな中、「紅天女」を演じた女優、月影千草にその才能を見出される。
「劇団オンディーヌ」の試験を受けに行ったマヤは演技に入った途端、憑依したように役になり切る。その才能を観て、向かう所敵なしだったお嬢様の姫川亜弓がマヤに嫉妬し脅威を感じる。
その後月影先生が「劇団つきかげ」を旗揚げし、マヤがそこで演劇の勉強を始める。
姫川亜弓と北島マヤは、生涯のライバルとなり切磋琢磨していく。
近所に全巻を持っていたお嬢様がいたので、漫画本を借りて読んだ。
演劇がテーマでありながら、滝に打たれたり、養成ギプスを使ったりと、どこか巨人の星に似ていた。
これ、スポ根漫画、女優バージョンじゃん!
貧しくても、計り知れない才能と演技に対する情熱、努力、どんないじめにも負けない力強さで、
芸能のサラブレッド、姫川亜弓に挑戦し、実力をつけていく。
環境に恵まれていなくても、うちに秘めた女優への強い思いが周囲を巻き込んで勝つというその流れ。
何回も挫折しては立ち直る。
読んでいるとハラハラして疲れるが、この大逆転劇が嬉しい。
実に清々しい。気持ちいい。
読んでいて、ワクワクして、ついニコニコしてしまう。
ときには、「やったー」と叫ぶ。
後に「紫のバラの人」という謎の支援者が出てくること、「奇跡の人」でヘレンケラー役で舞台に出るシーン…
良く覚えている。
演技をすることに憧れた。
あんなに人を感動させることができる女優。
自分と別の人格になれる羨ましさ。
平凡な人が非凡に変わるカッコよさ。
若い頃から、興味を持つとチャレンジしてきた。
学んで新しい知識や技術を得ると、自分が変われることが嬉しかった。
でも芸能界で生きていく自信はなかった…な…
今、ケアマネとして働いている中で、「上手にうそをつく」のが精一杯というところ。
月影千草の名言のひとつは、
『甘ったれないで!人間はいつだってひとりよ!』
3.まとめ
新しいアニメも続々と出ている。
鬼滅の刃も笑って泣いた。
宮崎駿作、君たちはどう生きるかを始め、殆どのジブリ作品を映画で観ている。
新海誠作、君の名は。や、天気の子も。
その中で、自分が好むアニメの共通点がわかる。
勧善懲悪が好き。
夢があってワクワク、ハラハラするものが好き。
陰の努力が報われるものが好き。
基本スポ根が好き。
ハッピーエンドが好き。
人生大逆転するのが好き。
スカッとするのがいい。
「ほ〜ら、見たことか」のように。
アニメの中の名言も好き。
悩んでいたときにどれだけ励まされたことか。
ああ、日本のアニメは素晴らしい。
誇らしい。