見出し画像

初期研修病院選び

こんにちは。
イシタマと申します。
今回は研修したいと思う病院先を探す方法について話していきたいと思います。特に医学部5年生の方向けとなっています。また医療業界ではない人にも意外と思われるかも知れない部分があると思います。
少し長くなりますが、読んでいただけると幸いです。

初めての病院見学

私は全国に沢山ある病院の中で、何を基準にして選び、何のサイトを見れば良いのか全く分からなかったので、まずはネットで、、、

「初期研修病院 人気」

と検索して、ヒットした病院の中で、1つ適当に選び、見学しにいきました。診療科も、当時興味のあった小児科を見学することにしました。
時期としては4年生の春休みですね。

何も準備していかなかったので、とりあえず研修医にどういう基準で病院を選ぶのかだけ聞くことにしていました。

そこで研修医から、

「何も分からないなら、沢山の病院が説明会をするレジナビフェアに行ったら良いと思うよ」

と言われました。

レビナビフェア

レジナビフェアとは民間医局レジナビという会社が全国各地にある病院を集めて行う日本最大規模の合同説明会です。
オンラインで行うこともあれば、東京、大阪などで対面で開催することもあります。

1日で多数の病院を知り、比較することができるので、病院選びについて全く分からない人にとっては、大変おすすめします。
そこで、病院の特徴を掴み、自分が研修したいと思えば、個別にメールなどで見学の申し込みをすることが良いと思います。

私の実体験からすると、5年生の夏までにはレジナビフェアなど合同説明会に参加し、自分が気になる病院を10個ほどリストアップします。その中で、友達や先輩の話を聞いて、さらに絞っていき、6年生の7月までには病院見学を終わらせるという流れにしました。
特に焦りも感じず、ゆっくり病院を選ぶことができて、病院選びに関しては後悔なく進めることができました。

※私は関東で初期研修をしたいと思ったので、上記のように進めていきましたが、地方の県やそこまで病院数が少ない県は、5年の春までに気になる病院をリストアップしておけばいいと思います。東京や大阪などの都会は本当に多くの人気病院があるため、早めに行動することが重要です。

大学病院と市中病院の違い

初期研修先では、大きく大学病院と市中病院に分けられます。
それぞれのメリット・デメリットについてお話ししたいと思います。

*大学病院について🏥
メリット
・高度な医療技術を備えているため、希少な疾患や重症な患者さんが集まります。これにより幅広い症例に触れることが出来ます。
・臨床研究や基礎研究に参加しやすい。

デメリット
・採用される研修医の数が圧倒的に多いことや、難しい疾患を持つ患者さんが多いことにより、研修医が手技を経験する機会が少ない。
・市中病院よりも給料が低いことが多い。

*市中病院について🏥
メリット
・地域住民の一般的な疾患や怪我に広く対応します。これにより、日常的によく見られる疾患や、急性期の治療に対する実践的な経験を積むことができます。
・研修医の数が5〜15名ほどで、手技を経験する機会が多いです。
・大学病院よりも給料が高い。

デメリット
・特殊な症例を経験できる機会が少ない。

以上のような理由を考えた上で、現在、医学生において75%の人が市中病院での研修を第1志望にしています。年々、大学病院の人気は落ちてしまっています。

それでも大学病院を選ぶメリット

人気が落ちている大学病院をそれでも第1志望とする人が一定数います。
それはなぜなのか、それは、、

「シーリング制度に苦労しにくい」「たすき掛けの制度がある」

以上の2つがあります。

まずシーリング制度とは、臨床研修を終えて専攻医を採用する定員数に上限を設けることです。医師の地域偏在を是正する目的で2018年に開始されました。 開始当初は、5都府県(東京都、神奈川県、愛知県、大阪府、福岡県)において、過去5年間の平均採用数を目安に各診療科のシーリング数が設定されました。
つまり簡潔に言うと、大学病院で初期研修をすると、後期研修で希望の診療科に入局しやすいということです。

次にたすき掛け制度とは、2年間の初期研修のうち、1年間を大学病院、もう1年間を市中病院で研修できるというものです。それぞれの違いを経験できることが魅力的です。

まとめ

特に医療業界に詳しくない学生ほど分からないことだらけだと思います。実際、私もそうでした。

私が最近で最も驚いたのは、医師の給与についてです。一般的に医療業界以外の職種では、物価が高い都市部ほど生活費が高くなるため、それに伴い給料も高くなる傾向があります。しかし、医療業界では、逆に地方の方が給与が高い場合が多いのです。中には2〜3倍以上の差が生じることも珍しくありません。

この理由として、地方では医師不足が深刻な問題となっており、それに対する対策として給与が高く設定されていることが挙げられます。実際、給与の高さを目的に地方への勤務を希望する医学生も一定数存在しています。

私は地方での生活よりも都会での生活に憧れがあるので、給料は低くなりますが、初期研修先は関東を考えています。もう少し歳をとってから、地方の田舎での医療に携わりたいなと思っています〜

本日の記事は以上になります!
読んでいただきありがとうございました🙇

よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます! 頑張ります🔥