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FTR秩父&奥武蔵100マイルを振り返って
11月16日〜17日に埼玉県の秩父市で開催されたFTR秩父&奥武蔵に参加してきましたので、その備忘メモ。
FTR秩父&奥武蔵とは
FTR(Fun Trails Round)秩父&奥武蔵は、Fun Trails が主催するトレイルランニングの大会。今回は10回大会ということで、50km、100kmに加えて100mile(160km)部門が新設されました(今回だけかも)。
※これまでの30km部門も50kmになった様子。
参加費は今年(過去)一番高い45,000円/100マイル。それに3,000円の駐車券もプラス。結局、電車で行ったので駐車場は使用せず。
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0.受付〜スタートまで
100マイルと100kmの部門は前日受付が必須。受付ではゼッケンやドロップバック用のビニール袋、参加賞などを受け取るほか、必携品チェックがあります。
今回は必携品のうち、ボトル・フラスク、ライト&バッテリー(各2個)、レインウエア上下がチェック対象。
羊山公園で受付してからホテルに戻る途中にあるスーパーで翌朝の食事を調達。部屋で一通りレースの準備をしてからホテルで夕食。ホテルの近くに目ぼしい店がないし、体力と時間の消耗を抑えるべく。
夕食は秩父名物らしい「味噌豚焼き」の定食を選択。
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ホテル内の食堂の味噌豚焼きの量が少なすぎてショックだったので、スーパーで予備的に購入していた稲荷寿司とデザートのフルーツを追加で摂取。
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ホテルの温泉に入って、翌朝3時に起床すべく、20時半にベットに入る。温泉で体を温めたおかげか、結構しっかり眠れた。
当日朝は3時に起床し、髭剃り、テーピング、着替えをして朝食(バナナ、おにぎり、豆大福、味噌汁)をとってホテルを出発。他の選手もたくさん泊まっていたようで朝4時半過ぎにもかかわらずロビーで何人もとすれ違う。
ホテルから大荷物を持って会場まで歩くのは大変なので、せっかく予約した駐車券を利用してシャトルバスを利用することにした(シャトルバスは臨時駐車場から会場まで10分くらい)。
会場では荷物とドロップバックを預けてトイレの行列に並ぶ。トイレ行列はどの大会も長いので、早めに並ぶのが吉(以前、ITJでトイレに並ぶのが遅れて最後尾付近からスタートした記憶が。。。)
ブリーフィング後に何人も知り合いに会ってご挨拶。スタート地点の整列も、Bブロック(ブロックがどういう基準なのかは不明だがA〜Cまである)ということで、同じ宮城から出場している選手とスタートを待つ。
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1.スタート〜A1国際釣場(約13km)
朝6時に羊山公園をスタート。まずは羊山公園内を時計回りに1周(1.4km)してちょっとしたトレイルに入る。そこからロードを繋ぎ約9km地点から琴平神社に向けて登っていく。
Bブロックということで、ちょうど真ん中付近からの出発で、最初はゆっくりペースで走りつつ、徐々に前の選手を抜いていく。100km部門も同時スタートなのでとにかく人が多い。
途中、うつくしまふくしまジャーニーランで一緒したATSUGIの阿部さんと合流。2ヶ月前の思い出話をしながら楽しく進む。
今回のタイムテーブルで一番悩んだのがスタートからA1とA1〜A2までの区間タイム。昨年までの公開記録でもスタートからA2までの2区間合計タイムしかない(A1で計測がない)のでペースが掴みにくい。それでも地図アプリから高低差なども加味しつつタイムテーブルを作成。エイドでの滞在込みで予定タイム1:26のところ1:35でA1を通過(休憩なしの予定がトイレ大と待ち時間でも少しロス)。
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2.A1〜A2正丸駅①(約11km、23km地点)
A1までの区間タイムですでに10分ほど借金を抱えてしまったので少し焦る。
A1から1kmくらいで登りに入る。大野峠までの2.5kmで一気に500m UP。この辺りは100マイル女子の方々(仲田さん、黒田さん、澤田さん)とすれ違う。特に、大野峠の登りが終わったあたりで黒田さんを先頭とするトレイン(黒田さん以外は全員男性)がいて、小柄な女性が男性選手を引き連れる姿に感動。
トレインの最後尾についた後、少しずつ前を追い越してトレインの先頭に並び、黒田さんに彩の国でのお礼を含めお声がけさせてもらう。その辺りには後続が切れていてトレインも解消?していた。
大野峠以降はアップダウンを繰り返しながら徐々に降っていく。虚無蔵峠からはもう一度同じところを走るのでイメージを記憶しつつ(ここ2回かよ!と思いつつ)進み、ロードに出るとそこから数100mでA2の正丸駅。
次の区間は登りがあるものの比較的短いのでさっさと出たいところ、またもやトイレ大へ。ほとんど並ばなかったのでタイムロスはそれほどでもなく、食べ物をちょっとつまんで出発。当初予定タイム1:54に対して1:45なので、A1までと合わせるとちょうど予定どおり。
3.A2〜A3子の権現①(約5km、29km地点)
最初の3km弱はロード。選手の皆さんが軽快に走る中、トイレ中に追い越された方をキャッチしつつ、ロードの緩い傾斜は走る。この区間ももう一度通ることになるので、どんな感じか頭に入れながら、力を出しすぎないように注意。
トレイルに入るとそこからは子の権現まで基本は登りのみ。3kmくらいで350mほど登る。次のエイドまで短いせいか、あまりつらさは感じず。
子の権現のエイドは今回は3回通過する。それもあってエイドは充実。次の区間も比較的短いが、食べるものは食べて出発。当初予定で1:03のところ、0:52で通過したので10分ほど貯金。
4.A3〜A4名栗河川広場(約6km、35km地点)
この区間は前区間とは逆に、最初はトレイルで下り基調、後半ロードになる。
トレイルでは広島から参加されている若手の方と一緒になり、いろいろと話を聞く。今回が初100マイルレースということで、よくこんな厳しい大会を初100マイルに選んだな、と感心した。「若さは正義」だなぁとおじさんは思う。
確かこの辺りで一度転んだような気が。それでも下り基調のボーナス区間。この次が前半の厳しい区間になるので、補給はしっかりと。ボトルにはチャレンジャーの粉末280kcalを入れる。当初予定1:00のところ、0:51でエイドを通過。エイドを出る間際、以前山形でお会いした女性と目が合い、写真を撮ってもらった!
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5.A4〜A5ドライブインゆのた(約14km、49km地点)
エイドを出てすぐに川を渡ってトレイルに入る。ここから3.3km先にある権次入峠まで急坂・木の根を登っていく。
前のエイドで100kの部に参加している山影さんとすれ違っていて、急登の先にチラチラっと後ろ姿が見えるような気がして、ついつい追いかけてしまう。これが今回の失敗。最初は良かったものの、滝のような汗が出て、かぶっていたキャップのつば先から汗が滴ってくる。お昼近くなってきて、ちょうど気温も高くなっていて、権次入峠に着く頃には「やばいな」と思えるような汗のかき方をしてしまっていた(山影さんにも追いつけず、結局幻想だったのかも)。
権次入峠から小沢峠までは基本的に下り基調になるのでキツくはないが、途中から両脚の内腿がビクビクっとして、もうちょっとで攣りそうになる。やっぱり水分も塩分も足りなかった。しばらくは様子見していたものの、小沢峠後の登りに向けて、芍薬甘草湯を注入。ある程度は収まったものの、小沢峠後の登り区間では再び攣りそうな予感が。大仁田山の巻道まで恐る恐る進み、A5のドライブインゆのたに駆け込んだ。エイドに入る直前にはのび太氏さんがガールズとともに応援してくれてすごく嬉しくなる。
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A5は100kの部のドロップバックがあり、ここで山影さんと会うことができた。ドロップバックがあるのでゆっくり後半に向けた準備をしている様子。
毎エイドでバナナを食べていて、ここでもバナナを摂取。おにぎりと豚汁もいただいて、梅干しもたくさんもらった。これでなんとか次の区間のエネルギーと塩分が補充できたかな。トイレに行きたかったけど、エイドから25m先とあったものの見つけられず。仕方なく通過。当初予定2:47のところ2:34で通過。区間の始めを頑張りすぎたのもあって10分以上の貯金だけど、前半の貯金は借金という言葉も頭によぎる。
6.A5〜A6子の権現②(約10km、59km地点)
エイドを出て少しロードを走るとなんとなく見覚えのある後ろ姿が。彩の国でもSouth1とSouth2の途中まで一緒した福島のエース戸田さん。彼の実力ならもっと先にいるはずなのになぜ?と思いつつ声をかける。信越以降、練習がつめていないのに加え、レース前にお子さんの風邪をもらってしまって病み上がりとのこと。彩の国でも直前に肋骨を痛めてしまってペースを落としていたので、今回も一緒に走ることに。
自分としては彩の国以来、知ってる人と一緒できるのはものすごく心強い。戸田さんも自分もFTR秩父&奥武蔵は初出場ということだったが、自分は地図アプリでコースレイアウトや距離、予想タイムなどを調べていたので、最初は戸田さんが前、自分が後ろで「残り◯km」とか「この後◯mくらい登る」とか、「設定ペースだと残り◯分くらいでエイド」というようにペーサー的に声掛けする。
この区間は周助山への急登以降、彩の国のSouth2と同じコースでつらい記憶がよみがえる。ただし、戸田さんと一緒に話しながら進んだおかげで、あまりつらさを感じることなく竹寺を通過し、子の権現手前の登りを頑張ってエイドに到着。
途中で山影さんに追い抜かれたものの、このエイドで合流。美味しそうに食べている牛丼に釘付けになり、自分も注文。牛丼に梅干しも加えて、美味しくいただきました。補給をしっかりして出発。当初予定2:15のところ2:04とここでも10分の貯金。
7.A6〜A7長念寺①(約11km、70km地点)
この区間は途中に大高山、天覚山があるものの基本は下り基調のように感じていたが、実際にはノコギリ刃のようにギザギザトレイルでなかなか前に進まない。直前にコースの一部も変わっていて、戸田さんと二人で「なかなか進まないね」と話しつつ登ったり降りたりを繰り返す。
後半も使う分岐がわからないまま進むといつの間にか大高山に到着。そこから天覚山を経て、ロードとトレイルを行き来しつつ国道299号へ。そこから長念寺までは1kmとみていたがなかなかつかない。ようやく到着してロストしていないことにホッとする。
まだ半分も来ていないのに脚のダメージは相応にあって、この先のことが少し心配になるが、おにぎり(ドライカレー?)とバナナ、水分など補給をしっかり取って出発。明日香食品の「とびきり芋団子」が美味しかったのでポケットに1つ入れていく。当初予定2:25のところ2:13なので10分貯金。
8.A7〜A8飯能中央公園(約13km、83km地点)
長念寺は今年6月に出た奥武蔵ロングトレイルの最終エイドだったが、その時も素晴らしい電飾があり、今回もコースに沿って綺麗な電飾がされていた。愛宕山の取り付き地点には和尚さんがいらして応援してくれる。穏やかな感じの方で、こんな方なら檀家さんからの信頼も高いのだろうと思った。
ここからは愛宕山、水晶山、深沢山と高度を上げながらアップダウンを繰り返す。途中にロープがあるところもあり、脚以外も使いながら進んでいく。思いの外早く後半(100kの部)との分岐に到着し、そこからは100マイル部門の世界へ。前後に誰もおらず、戸田さんと黙々と進む。途中にいかにも滑りそうな石場があり、案の定滑った上に金属の手すりに衝突して、男性の大事な部分を打ちつけてしまう。かなり痛かったものの、その手すり(の足)がなければそのまま下に落ちてしまっていたと思うと九死に一生を得た感じがして、痛みもそこそこに走り出す。
前後が誰もいないこともあり、ペースを上げられず戸田さんには悪いなと思いながら、とにかく淡々と進み、ロードに出る頃に後続の選手に追いつかれた。とても若い選手で物腰も柔らかい好青年だった。そのまま巾着田公園から飯能中央公園まで並走する。
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飯能中央公園には100マイル部門のドロップバックがあり、到着と同時にバックを受け取る。この大会は分岐誘導からエイドスタッフまで非常に充実していて、参加費が少し高い(彩の国の倍)だけある。ドロップバックに入れていた着替え(半袖・インナー)に着替えて、成城石井の10倍ジンジャーエールを飲み、プロジェクトJ1(ワセリン)を気になりかけてた股間に塗りたくる。その間にカレーライスを注文して、キャップも替え、後半用のジェルをバックに詰める。
このエイドには(この前のエイドでもそうだけど)のび太氏さんがいてくれて、声をかけてもらった。戸田さんを待たせるのも悪いし、忘れ物を避けたいということもあって、ちゃんと受け答えできなかったかもと心配。ただ、とても元気をもらえた。個別に応援してもらえるのは、それだけで力になる感じがする。
カレーを食べていると、女子1位の徳本さんが入ってきて、「前半はジェルをほとんど取らなかったし、ドロップバックもないので食べたら出ます」と言って出発して行った。ここまでほとんどジェルを摂らず、ドロップバックも用意していないってすげーっと思いながら、戸田さんを待たせると悪いので急いで出発。このエイドでは着替えもあるので余裕を持って滞在時間を計算(20分)していたが、当初計画2:25のところ2:05で通過。ちょうど滞在時間分が貯金になった。
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9.A8〜A9長念寺②(約10km、93km地点)
エイドは暖かいものの、エイドを出ると肌寒い感じ。ロードは風も抜けるので、そういったこともあるかな、と戸田さんと話しながら3kmくらい先の永田交差点を目指して黙々とロードを走る。この道は奥武蔵LTのラストスパート区間だったし、ゴール後にコインランドリーまで逆走しながら応援もした記憶があるのでなんとなく見慣れた風景。この大会はロード率がなんとなく公表より高い気もするのは気のせい?
永田交差点で赤信号を待っていた徳本さんと好青年(河内さん?)に合流し、4人で長念寺を目指すことに。途中、トレイルの入り口がわからず、戻ったりしたけど、トレインが4人になって楽しく走ることができた。
飯能アルプスは相変わらず細かなアップダウンの繰り返しだったが、先ほども通った道に来ると少し安心感も出て、そのまま長念寺のエイドに滑りこむ。今度の長念寺は100kの選手がたくさんいて、一部には体調を崩して目が死んでいる人やもう動けないのかリタイヤの方法を聞いている人がいて騒然としている。その中でもおにぎりを食べたり、補給をしっかり摂っていく。ここまで一緒した河内さんはほうとうを味わっていたのか、少しゆっくりしていくとのことなので、戸田さん、徳本さんと一緒に出発。比較的綺麗なトイレがエイドの先にあるとのことなので、トイレに寄ったが、一緒だった徳本さんの方は個室に先約があって待ちが発生していたので用を済ませて先を行かせてもらう。他の方と一緒だったこともあり、当初予定では1:55のところ1:41と大幅短縮に成功。
10.A9〜A10高山①(約12km、105km地点)
この区間は後半のポイントとなる内の1つで、関門時間の間隔では2時間半しかないのに、想定タイムでは3時間かかる計算。
再び愛宕山を登る。途中にまたもや和尚さんがいて、ダブルビームサーベルのようにしたライトを振り回してくれていた。ありがたい。
前半との分岐まで行った後、一旦ユガテに降りて、そこから顔振峠(こうふり峠と読むと徳本さんに教えてもらう)まで登っていく。途中から自分が先頭に立っていたものの後ろの2人から「登りが速い」と言われて脚を使いすぎていることに気づく。トレインの先頭は気づくとペースアップしがちなので注意。
顔振峠を越えたあたりで、戸田さんが足のマメが気になるということで一旦トレインから離脱。徳本さんと二人で進むことに。徳本さんはこの大会の100kに出たことがあるそうで、コースをよくわかっていて、いろいろ教えてもらいながら進む。この辺りで1日目(16日)が終わり2日目(17日)に突入。高山不動のキツい階段を鎖を伝いながら登り、さらに登ってなんとか高山エイドに到着。一つの難関を越えて、エイドでお稲荷さんやフルーツポンチをいただく。フルーツポンチは彩の国にもあったが、美味しすぎてサイダー入りをおかわりしてしまう。
エイド滞在中に戸田さんが追いつくかなと思っていたが、あまり気配がないので、徳本さんとそのままエイドを出発。当初計画では3:00のところ3:08掛かっていた。約10分の貯金取り崩しになったが、コース的にはやむなし。
11.A10〜A11正丸駅②(12km、117km地点)
高山エイドから関八州見晴台まで0.7kmで150mほど登る。そこからは飯盛峠、刈場坂峠と彩の国のNorthコースを辿ることになるが、ロードに出たと思うと脇のトレイルに誘導されるので、アップダウンを繰り返し脚を削られていく。特に刈場坂峠手前のツツジ山の登りがキツく感じた。
刈場坂峠でトイレに行き、そこから虚無蔵峠まではロードを下っていく。この道を一人だったらと思うと、徳本さんの存在に感謝しかない。徳本さんは途中眠気があったものの覚醒したとのことで、特に下りでは置いていかれそうになって必死についていく。
虚無蔵峠からは前半に通った道でもあり、ロードに出たところで正丸駅の灯りも見えてホッと一安心。エイドも昨日の朝から開設されて、2回目は100マイルの選手だけを迎える体制。本当に頭が下がる思い。深夜になったが気温は10度近くあるようで、走っている間は半袖でも問題ないが、エイドスタッフの方はずっと待っているので大変だろう。ここでもしっかりと食べて補給して出発。当初計画2:25のところ2:13で通過。前の区間のビハインドは取り返した感じ。
12.A11〜A12子の権現③(約5km、123km地点)
正丸駅のエイドでも戸田さんが追いつく気配がないのでそのままスタート。この区間は今回2回目ということもあったが、ロードの緩い登りも1回目よりキツく感じて歩いてしまう。徳本さんの足取りは軽く見えてついていくのが大変。
子の権現の登りもキツいので、ほぼ無言で登っていく。3回目の子の権現エイドは牛丼あったかな?エイドについてすぐに戸田さんが追いついてきて、再び合流。足のマメも問題なさそうで、逆に復活の感じが。
ここからこの大会最長の区間になるので、ここでもしっかりと補給していく。夜明け前でまだ暗いものの、もうすぐ朝ということで涼しいうちに次の高山エイドに到着したいね、と話していく。当初計画1:15に対して1:13と貯金はほぼなし。
13.A12〜A13高山②(約15km、138km地点)
再び3人で出発。2回目に通る道だが、下りでは足の踏ん張りがあまり効かなくなっていて、転げ落ちそうにしながら進んでいく。この区間は最長の15kmあり、前半はギザギザ、中盤はロード+トレイル、後半は高山に向けて急登となっているので、非常に長く感じる。
途中で若手の選手2人に抜かれ、前半が終わってロードに出てすぐに今度は徳本さんが眠気が襲ってきた?のか、路肩に座って少し休むということで、戸田さんと2人組となる。ロードで若手選手の集団に追いつき、さらに前の選手2人組にも追いつく。「もう脚が終わっているんで」と言いつつ、区間後半の登りで再び追い抜かれ「登りだけはまだ大丈夫なんです」とのこと。登りではついていけず、そのまま離される。
吾野駅あたりで夜が明けてほぼライトは不要になり、高山への登りの途中でヘッドライトをザックにしまう。そのまま2度目の高山エイドへ到着。股擦れが非常に気になり始め、ゴールまで保つのか心配になってきた。フルーツポンチやいなり寿司を頬張って、最後の登り区間に向けて補充。
エイドを出てすぐに股擦れのケアを忘れたことに気づき、関八州見晴台への登り口で携帯用のガーニーグーを全て出し切って塗りたくる。当初計画では3:05のところ3:13とまたもビハインド。
14.A13〜A14県民の森(約10km、148km地点)
再び高山から刈場坂峠への登りはキツい。ただし、100kの選手も並走していて、その選手たちを抜いていくことで少しだけペースを保っていく。若手選手とは引き離されていく感じになり、ここにきて順位を落としてしまうことを残念に思うが、序盤から足攣りを発生させたレースにしてはよく耐えている方だと慰めながら進む。
2回目のツツジ山はそれほどキツく感じず、むしろそこから大野峠までの区間、足場が悪いところでペースダウンしてしまった。脚が元気なら何ていうことのないところも、脚の力が弱くなっていると一歩一歩が怖く感じる。
丸山の登りで、戸田さんから「表彰式を見たいけどあとどれくらいかな?」と聞かれたので、次の区間想定が2時間10分なのでギリギリかな、と答える。戸田さんだったら多分1時間40分弱で行けるんじゃないかと思うけど、自分の脚の状態では想定時間を下回る自信がない。「もし行けるようなら行ってください!」と声をかけるも、戸田さんからは「一緒に行きましょう」との温かいお言葉。
丸山を登って、最後のエイドに到着直前、岩手チームの佐々木さんを抜いてしまう。「一緒に行こう」と言ったけど、笑って見送られてしまった。エイドで最後の補給をしていたところで合流して、少し声を掛け合う。まだ元気そうで、お互いこれならゴールできそうだなと思う。エイドを出る時に徳本さんも入ってきてほぼ一緒に出発。当初計画2:25のところ2:10で通過。
15.A14〜ゴール・羊山公園(約12km、160km地点)
エイドからすぐに一度丸山方面に登り返す。そこからダウンヒルで一気に下っていく。戸田さんの足取りは軽く、最初はなんとかついていくものの、徳本さんに追い抜かれて戸田さんとの間に入られてからはお二人に離される一方になってしまう。
それでも前の二人が走っているならと、走れそうなところは全部走って差があまり開かないよう、できれば追いつきたい気持ちで走る。スタートした時と同じ道のはずが、こんなに下っていたかと思うほど登らされたりして、トレイルも雨が降ったらしくグチャグチャになっているのを構わず進んでいく。まさに進撃。
最後に羊山公園内に入ったところからさらにペースを落とさず進んでゴールテープを駆け抜ける。その先には本大会主催者の奥宮さんが出迎えてくれて、握手してもらった。
ゴールタイムは29:18、総合16位でした。
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最後に
今回は本当に一緒に走ってくれた戸田さん、徳本さんがいてくれたおかげで完走できたと思う。また、途中途中にガールズを従えて応援してくれたのび太氏さんや同じように応援してくれた板橋さん、奥宮さんを始め大会関係者およびスタッフの方々にも感謝したい。
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走り終わって、山影さんとビールを飲み、西武秩父駅に併設された温泉「祭の湯」で入浴してアイスを食べて帰宅。この大会が今年最後のレースということもあって、「終わった!」という気持ちがこみあげてくる。
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それから2日ほど経ち、参加した方々のSNSの投稿や一緒に出場した方とのやりとりを一通り終えた後、ふと「今回のタイムテーブルって、かなり保守的に作ってしまったのではないか」、「途中、安全サイドに立ちすぎて、緩めてしまったところがあったのではないか(それによって同行してくれた方のタイムにも影響してしまったのではないか)」という気持ちがモヤモヤっと湧いてきて、このようなことを続けてはゴールはできても選手として成長できないのではないかと反省している自分がいる。
DNFはしたくないが、もっと積極的に走っても良いのではないかとモヤっとしているので、来年の目標は「出し切る走りをする」ことにしようかなと思っている。
Appendix:今回の補給食など
(1)装備
ザック:マウスオントレイル DATE15
ウェストベルト:インナーファクト・メッシュ
ウェア:上)アンサー4・半袖Tシャツ、下)ノースフェース・エンデュランスショーツ
レインウェア:上)モンベル・トレントフライヤージャケット、下)ワークマン・イナレム
ヘッドライト:頭)レッドレンザーH8R、腰)マイルストーン・MS-i1
シューズ:HOKA・スピードゴート5
靴下:ハイカートラッシュ・トレイルマジック
カーフカバー:ZAMST(ザムスト)
下着:上)ATION・クレーターメッシュインナーシャツ、下)モンベル・ジオラインクールメッシュ
アームカバー:モンベル
予備:ウェア上)アンサー4・長袖Tシャツ、ウェア下)アシックス・ボトムス、耳を隠せる帽子)アシックス、防寒手袋)メリノウール手袋
(2)食料・補給品
アスリチューン(オレンジ味)
メダリスト(グレープフルーツ味、コーヒー味)
Ando(塩入り、塩なし)
マグオン(グレープフルーツ味、バナナ味)
チャレンジャー(粉末)
パラチノース+アミノバイタル(粉末)
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