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何が出来るか?

少子化、人口減少を憂う言葉、声を見聞きする。
憂う発言をしている理由の多くは経済的理由のような気がする。

年金を支えるには少子高齢化は回避せねば
経済を回し、発展させるためには人口減少はまずい

本当に、そうなのか?
年金は制度の見直しをすれば済む。
若い人が高齢者を支えるシステムそのものが
今の時代にそぐわないだけのこと。

経済を回すって、消費しろってことでもある。
(お金が世の中に出なければ、循環しないわけだから)
消費するためにはお金が必要、ならば人数より
所得があがることのほうが先。
ない袖は振れない。
単に人数が増えたところで、ほとんどの人が低賃金では
高級なものなど買えない。
安いもの、お手頃価格なものを探して購入するだけでは
回すまで行かないだろう。

そして、IT化が進んだことにより、不要な職業が増加するという。
ならば、そこで働く人も不要になるということだ。
ロボットの多くが人間にとって代わる世界もすぐそこに。
一般労働者よりも、相当に優秀な知的人材がいればOKな世界に
ならないとも限らない。
もし、そうなれば一種の駒にしかならない従業員は不要になる。
つまり、そこだけ見れば人口は多くならなくてもいい。

ということは、人口が減ったら困る=消費する人が少なくなるってことだ。
ロボットは、製作費、メンテナンス代、電気代等々はかかっても
消費はしてくれない。

こうゆうふうに経済的理由がメインで高齢少子化、人口減少を危ぶむこと自体ナンセンスだと思う。

私は人口減少には賛成。
なぜか、それは人間の数が多すぎると思うから。
何に対してかといえば、あらゆる生物との共存共栄の観点。
そして、自然環境の観点。からで、ある。

もう長い間、環境破壊が叫ばれている。
特に昨今は、季節感もなくなるような酷暑、寒波、暴風雨、温暖化。
これは地球自体が引き起こしたことだろうか?
私は、そうは思わない。
殆どの原因は人間が増えすぎたこと。
自然環境をないがしろにしていること。
経済と利便性だけを重視してること。
原因と思われるものを書いていたら枚挙にいとまがないが
そのどれもが、人間が作り出したことだ。
野生の動物が、家畜や農作物をあらし、人にまで危害を加える。
何故?それも人間が、土足で入ってはいけない領域に行き
そこで生息する生き物に危害を、脅威を与えているからに他ならない。

以前、とある森に出かけて行った。
そこでガイドしてる女性が、声高に言ってた。
森は人が入ってこそ保たれるんです。
荒地のままではダメなんですと。
この荒地というのは、好き勝手に育ってる植物や
風でなぎ倒されて、そのまま朽ちるだけの木々を
放置した結果という意味らしい。

これも、本当にそうなのか?
日本は多くの自然が存在していて、
そのどれもが人が入って管理してるわけじゃないだろう。
でも、立派に存在し続けているではないか?

逆に自然を求めて人が入ることにより汚染してる
富士山しかり、尾瀬沼しかり。

多分、同じ人が入ると言っても、意味が違います!
行っていることが違います!と反発をくらいそうだが
そんなことは百も承知で言っているのだ。

その、とある森を歩いているときに
そこかしこに、大きい管が敷かれているのを目にした。
それを利用して水を管理している様だが、
その管自体が、景観を壊している。
自分たちが森を保全しているのだと自負していても、
私のように、それ以外の人から見たら・・
なんだかなぁ・・って思ってしまうのだ。

守っているつもりが、破壊してるとまで言わないまでも、
自然の景観を損ねていることもあるのだ。

人は、必要以上に自然に入らないほうがいい
入るなら謙虚になること、決して汚さないこと。
自然から搾取しないこと。

全てには適正な距離感が必要と思う。
人だって、過密の中では安らげない。
自然は、人が介入しなくても自然淘汰されていくもの。
それよりも自然を壊し、不正に盛り土などをしたがために
土砂災害をもたらしているのは人間。
自然を守ると言うなら、そうゆう悪意のある人間から守ればいい。
元々ある自然に出張って何かを施すなんて、お節介はほどほどに!

本筋に話を戻そう。
少子高齢化、高齢化はいずれ終わる。
それもあと10~20年だろう。
今、一番人口をあげている年齢の人が天に召されれば
解消するわけだし、それに伴い、人口分布図も変わってくる。

そして、人口減少も、ある一定まで減れば、また増える。
そうゆうものではないだろうか?

少子化、これは色々な要素が混ざってるので一言では片づけられない。
ただ、言いたいのは、世界大戦時代のように「産めよ増やせよ」理論や
女性政治家が発言したように「産まずで何が女か!」というような
古代の価値感を押し付けてくるな!!もはや、そうゆう時代ではない。
本当に子供を増やしたいと思うなら、子供を産み育てたいという環境を
整えてから言え、と思う。

人が未来に残せること残したいことというのは
人それぞれに違うと思う。
しかし、人は、どこに住んでいるか
どこで生きられているかを振り返ってもらいたい。
住んでいるのも、生きて活動しているのも
人が作った家でも地域でもなく、この地球上。
そして、地球上に住んでいるのは人間だけじゃないということ。
ならば、自然環境、地球環境を大切にしなくてどうする。
所謂、自分の住居をごみ屋敷にするのは勝手だが
生物すべてが共棲している、この地球という名の家を
ごみ屋敷にしないで欲しい。

皆が、その基本を理解して出来ることをしていけば
個人レベルでも、世界レベルでも、そして地球レベルでも
おのずと未来に残すべきもの、残していけるものが見えてくるはず。
私は心から、そう信じているし・・願っている。

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