千葉をクトゥルフ神話の目で見ているのが楽しい
「海底郡」とかいう概念がクトゥルフ神話に持ち込まれてることを知ったのは3年前くらいのことだった。
地元、千葉県はなんもないとこだと勝手に思ってる。東京のまねをしてみたり、新しいものを取り入れるまでにひとくせあったり、なぜか電車が途中から伸びなくなったりする、そんなへんな場所だと。そのへんなまちをコズミックホラーに仕立て上げてくれたひとがいるっていうのだからビックリだ。
思えば千葉県には「海上郡(うなかみぐん)」という地域がある。北東部あたりにあったかもしれない。
その反対が「海底郡」というダジャレになる。
そしてクトゥルフ神話は、大抵ヨソモノ嫌いがベースに書かれている。自分の価値観が絶対だと思って、ヨソモノの価値観が受け入れられない。プライドあっての恐怖描写がラヴクラフトさんの特徴だ。
千葉県にもヨソモノがたどり着く理由はいくらかあるようで、例えば安房という地名が「阿波」と似てるとか。流された人がかつての地を名前に残したのかな、とか言ってた人がいた。偶然かもしれないけど。
あるいはモウレンヤッサ。妖怪海坊主。
あるいは鴨川あたりの漁師言葉。海側の方言はケンカのように聞こえるがそうではないらしい。
地元にないものを受け入れるギャップが、海底郡の魅力にも感じられるのだ。
千葉神社というところは妙現さんがいる。妙現菩薩はハスターと関連つけられることが多い。これもそれっぽい。
九十九里浜はイワシがたくさん獲れる。
今は「海の駅」でイワシが見られるけど、昔は「いわし博物館」というのがあった。
燻煙剤が原因のガス爆発で無くなってしまったけれど、あの日地の底に戻らされた種族なんていたら……?
「土気」は天然ガスとヨウ素の埋まった地域だ。ガス会社があちこちに生えている。
地域は違うが「富里」というところにかつて巨大なスイカ(タンク)があったとか。
そしてこれを目当てにウンヌンカンヌン……
あんがい千葉をクトゥルフが蹂躙するのは、容易いことなのかもしれない。
※1年下書き温めてました。なんてこった。
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