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参戦:小説「壊胎」サイン会→読んだ

関わった人にお礼を言えるというのは、いつの時代も嬉しいこと。

1月21日、秋葉原の書泉ブックタワーのサイン会に行ってきました。

趣味のTRPGが再燃したきっかけがむつーさんが配信した「沼男は誰だ?」で、そこから彼のセッション、シナリオ…と順調に情報を集めまくった2023年。
そしてTRPGシナリオを原案にした小説が発売される!?と思ったらサイン会やる!?
ということで枠をなんやかんしてゲットして行ってきました。
サイン会…BEMANIのコンポーザーさんに書いてもらってたあの頃以来です。

サイン会に行くまでが楽しい。

当日はあいにくの雨でしたが、前日までサイン会までの行動指針を決めていたのでお構いなく出かけました。
さっそく御茶ノ水の神田明神と湯島聖堂にお参り。
神田明神は地域一帯に関わる神社なのでとにかく広い。そして売店がちょっとした土産店。よく見たら地下にホールある。すごい大手だな…
湯島聖堂は孔子廟ながら御朱印がいただけるのが最大の学びでした。しかも手書き。
でも定休日あるみたいなので実際のお参りは要注意ですね。

湯島聖堂、「カヤ」に札かかってて学校か公園みたいだなと思った。


その後キッチンカロリーでごはん。

カロリー焼

小さい頃に「カロリー焼」を食べた記憶があったので、答え合わせとして食べてきました。なんか生姜焼きかパスタ食べたな〜と思ったけど、きっとこれのことだったのでしょう。

そして…秋葉原に着いたら書泉ブックタワーで欲しい本を探しまくり!
で、結局購入したのはこちら。
小林泰三「ΑΩ」

でも上遠野浩平「製造人間は頭が固い」も欲しかったな。ブギーポップ繋がりらしいし。


サイン会は、楽しい

実際のところ、著者本人に会うのはドキドキするものです。認めたくはないが!
フォロワーさんと気持ちを共有しつつ順番を待っていれば…番号を呼ばれて向かいました。
サイン会は宛て書き必須のため、本名で依頼用紙を提出。これを見ながらむつーさんがサインを書いてくれる、という流れです。
当日のむつーさんは、TRPG用イラストに近い衣装(スーツ)でいらしてまして、私は「正装…」とつぶやいておりました。うっかり。スーツをまじまじと観察することで緊張を和らげることに。
さらにサインしているむつーさんと少しだけお話しできたので、「最近壊胎通過しました」とだけ伝えておきました。
「いつやったの?」
「12月の終わりくらいです」
「ギリギリじゃん!」
「生還したので心置きなく読みます!(?)」といった感じで。
そしてサイン本を受け取った私は
ここ売り場だけど読みてえ」という欲求としばらく闘うことになりました。勝ちました。

で、読んだ(書評)

帰宅途中で待ちきれなくなって電車の中で読みました。
そもそも今回の発売告知の時から疑問に思っていたことがあって、
それは
著者いなくない?
今回出た壊胎、「執筆協力」「原案・監修」はいらっしゃるのですが、誰がメインライターかは分からないのです。
これは原案によるノベライズと言っていいのか?もはや新作では?
と湧く疑問を解決すべく読み進めておりました。

結局のところ、これはノベライズでよかったようです。ゲームのノベライズとして読むことができる小説でした。
ネタバレになるので多くは語れませんが、

  • オリジナルの世界観に基づく要素

  • オリジナルの世界観を補強する要素

  • プレイヤー目線と読者目線で見方の変わる要素

  • 小説の様式で張られる伏線

といった点を各スタッフで整理して書き上げた物語となっています。
世界観に含めたい要素はきちんと入れ、小説の文体で表しづらい要素は執筆協力者が整理している。
リスペクトポイントは前面に出なくても、登場人物の心情の高揚や低迷で読者が自然と想像できる。
想像力を働かせながら読むという点でいつもの物語を読み込む自分がのめり込んでいました。ソフトカバーの小説をナメてたなと反省しています。

それとソフトカバーのいいところは、なんでもPP加工しなくていいところでしょうか。
むつーさんが同人で出した本は、いつも何かしら凝った製本がされていました。ということで、今回も大変触り心地の良い本になっています。あ、フォントも知りたい。

帰りの電車で読んで、帰宅して読んで、彼女の行動がどう作用していたのか振り返る。
小説に関わっていた当人の思いを見つけて、世界観を楽しむ。

久しぶりにいい一日を過ごしました。

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