ケガをした。
怪我をした。
色々うまくいっていた時だった。
レッスンも決まったし、コンテストに向けての作品作りももいい振りが出来上がってきている。スキルの練習も、やっとコツを掴み始めてこれからという時。バトルは楽しいし、やっと音楽に没頭しつつ乗ることができるようになってきていた。
あるバトル、ムーブ中に痛みを感じてパニックになりながら踊り終え、終わった後に右肩と右親指に激痛。特に右肩は今まで感じたことのない痛みだった。
その後フットワークで右腕を着くたびゴリゴリッと鈍い音。そして鈍痛。5秒も踏めずサイファーから抜ける。
悔しかった。やるせなかった。怪我をしたのは土曜日の昼間だったが、深夜にもバトルにエントリーしていて、2on2。とても悩んだ。こんな状態で行くことは組んでくれている相方にも迷惑がかかると思った。
涙を堪えて、深夜バトルに出向いた。相方に相談した。一緒に出たいけど、無理はしない程度で大丈夫ですよ。いい後輩だった。右半身が使い物にならなくなった私はどうやって戦うか、バトルの瞬間まで考えていた。結果的に、フルトーナメントで2勝1敗で、ベスト8だった。house musicしか流れなかったのが逆に功を奏したのかもしれない。好きな立ち踊り主軸で勝ち上がった。
3日後、病院へ。幸い骨に異常があるわけではなさそうだった。2週間後また様子を見せに来てください、と言われた。
そこからのダンスの予定は、コンテストのリハ以外基本全てキャンセル。どう過ごせばいいのか全くわからない。それほどまでに私の生活はすでにダンスに染まりきっていたんだと、改めて思った。
今でも頭の中はダンスのことばかりだ。夜になると、落ち込むけれど、この期間に何をするかはすごく大切なことだと思っている。
今は、少しだけ離れて、知識や表現のインプットをしよう。そして怪我が治ったら、また一回り大きくなった私を、またダンサーとして成長させていくのだ。
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