【インスタントフィクション】 私にとって、小説とはなんだ
映画は面白い。
アニメも面白い。
漫画だって面白い。
ゲームもなおさら面白い。
動画さえ面白い。
小説は面白い?
小説の面白さとは、なにか?
映画・アニメ・漫画・ゲーム・動画に勝ちうるだけの利点はあるか?
考えろ。
あるはずだ。
あれば、私が小説に拘泥する理由がわかる。
なかった。
ないのに、なぜ、こだわる?
なぜ、書いている。
私が書かずとも、他の面白い小説がある。
その小説家に、小説を書いてもらえばいい。
なぜ、書く?
なぜ、書く必要がある?
理由が知りたい。
知りたいから、書いているわけでもない。
なぜか、書いている。
なぜだ?
小説以外に面白いものは、世界にあふれきっている。
なぜ、小説はすたれない?
私が小説を書くのは、書きたいからだという単純な理由ではいけない。
考えろ。
なぜ、小説である必要がある?
なぜ、他のものではいけない?
なぜ、書く?
答えろ。私はなぜ、小説を書いている?
答えなど、とうに出ている。
小説を書き続けられるからだ。