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家計を守るための四則演算の重要性

夏休み真っ只中の今、子供たちは算数の宿題を、一生懸命頑張っていることと思います。
小学生で習う足し算、引き算、掛け算、割り算の4つの計算方法を四則演算又は四則計算と言いますが、これは計算する上での基本となり、大人になってからも使われる計算方法です。
家計を守るために重要とは言い過ぎかもしれませんが、この四則計算を上手く使える人と、使えない人とでは、家計の状況は異なってきます。


1.家計における足し算の重要数

家計で足し算を用いる場面は、主に支出の合計金額を算出する際に使われます。
家賃や住宅ローン、電気やガス、水道等の光熱費
スマホや生命保険料、ガソリンや駐車場料金、
塾や習い事等、毎月必ずかかる固定費が幾らなのかを把握する事は大切です。
収入に対して、これらの支出額が多いようであれば節電やプラン変更、契約内容の見直し、繰上げ返済等、家計を見直す考えが生まれてきます。
逆に支出額を把握していなければ、必要以上に多くのお金を支払っていた。なんて事も出てきてしまうでしょう。

また、食費や衣服、美容、外食、旅行等の変動費にも注意が必要です。特に浪費癖がある方は、いつの間にかショッピングカートがいっぱいで、クレジットカードの返済が大変!なんてことも起こりえます。ネットショッピングは特に気軽に買い物ができてしまいますので、数字が増えていく事に支出額が増えている事を認識しましょう。
スーパーでは最近買い物をする際に商品をスキャンしてカゴに入れた商品や金額がわかるようになっています。スマホの計算機を利用しても良いですが、苦手な方はこういったシステムを活用するのも一つの方法です。


2.家計における引き算の重要性

家計で引き算を用いる場面は、収入や貯金、お小遣いから支出額を差し引く際に使われます。
1でお話しした固定費や変動費等の支出額を持っているお金から差し引けば、残金を把握する事が出来ます。
近年では、銀行の通帳記入や現金が電子化され、残金を現物ではなく数字だけで確認する事が日常化されています。それにより、お金の有り難みや重みが分からなくなっている方もいるのではないでしょうか?
クレジットカードや電子決済は便利で使い勝手が良いですが、お金は使えばなくなっていきます。
残金が幾ら残っており、その先幾ら使えるのか、貯蓄額は幾らなのかを電子化された仕組みを上手く利用しましょう。

また、引き算は税金を計算する際に控除と言う形で使われます。所得税や住民税は収入から給与所得控除額が差し引かれ、更にそこから基礎控除をはじめ、該当する所得控除額が差し引かれます。
ふるさと納税や住宅ローン控除も税金を差し引いてくれる制度です。
これにより、自分が最終的に幾ら税金を納める事になるのかが分かりますので、引き算により残るお金が幾らになるのかはとても大切な事になります。


3.家計における掛け算の重要性

掛け算は身近なところでは、消費税の計算をする際に使われている事と思います。とは言っても大抵は税込み価格で表記されている事が多いでしょう。しいて言うなら食料品は8%、その他の家電や車、雑貨品、酒類、テイクアウトの食べ物等は10%と言うように、食料品とその他で税率が違うので気をつける点です。

時間給で働いている方も掛け算は必須です。
時間給×労働時間×労働日数で1ヶ月の給与は決まります。沢山稼ぎたい方は時間数を増やすでしょうし、扶養内で働きたい方は収入がオーバーしないように時間数を調整しなければなりません。

他には○%割引!と言う時にも使われます。
これは商品本体価格から割引く場合と、税込み価格から割引く場合の2パターンがあります。どちらの数字に割引き率が掛けられているかで支払い金額は異なってきますので、確認が必要です。


【小さなお金を大事にして大きく育てよう!】

私の身内はいつもどんぶり勘定で、端数やちょっとした予算オーバーは気にしません。だからと言って決して家計に余裕がある訳ではありません。

例えば一回の買い物を消費税込みで5,000円以内に抑える場合と、税込み5,500円の場合とでは、
500円の差が生じます。これを週3回繰り返した場合1,500円になります。更に4週続いた場合には6,000円。更に1年続けた場合には72,000円にもなります。たった500円の差額が、1年で72,000円にもなってしまいます。

ですが、節約を意識する事によって年末に美味しい物を食べたり、誰かにギフトを送ったり、ちょっとした旅行にも行けるようになります。
500円ですらコツコツ貯金していければ、年末には何万円にもなりますので、少しでも多くの金額を出来るだけ早く始めるに越した事はないでしょう。


4.家計における割り算の重要性

割り算は分ける時に主に使いますので、食費を4週分に分けて使っている方も多いのではないでしょうか。 
他には食費やお小遣いの残金を次の収入が入るまでの日数で割り、1日幾ら使えるな!と計算されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
年金暮らしの方は2ヶ月に1度の支給なので、1カ月毎に生活費を区分けする方もいる事でしょう。

こう言ったように割り算は使う日数と使えるお金を管理する際にとても必要な計算になってきます。この残日数と残金の計算を出来ないばっかりに家計がうまく回らない。お小遣いを早く使い切ってしまう。なんて事も起こります。
不足する分は収入を増やせるのなら良いですが、そうでなければあるお金でやり繰りするしかありません。なので、この割り算の計算方法はとても重要になってきます。


最後に
四則計算は1つ1つは単純な計算ですが、家計を管理する際はその四つの計算方法が複雑に絡み合っています。
夫婦で給料日が異なる方もいれば、収入が複数回に渡って入る方もいる事でしょう。
支払い日はクレジット払いで一まとめにしている方も多いと思いますが、そうでない場合は管理は大変です。

また、カード引き落とし日と給料日のタイミングが合わないと言う方もいらっしゃると思います。
上記のような場合、より残金と残日数の管理は複雑になります。
今ではパソコンやアプリを使って上手に管理している方もいると思いますが、今回の記事で何かのきっかけになったり、気づきがあれば幸いです。
夏休みも残りわずか、お子様と一緒に頑張っていきましょう!


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