臆病者は生き残る
家にゴキブリが出現。
家族は即座に臨戦態勢に移行。
しかし、敵はレーダーを掻い潜り、どこかへ潜伏。
応答なし。
長期戦の予感。
嫌な戦いだ。
人間からしたら、とるに足らない小さい存在。
やつらにはなにもできはしない。
ひとひねりだ。
なのになぜ、こんなにも心が掻き乱されるのか。
太古の昔に戦争でもしていたのか?
人間VSゴキブリ。
モヘンジョダロには過去に核戦争でもあったのか?という痕跡が残っているそうです。
たぶんこの戦争ですね。
当時は人間が勝利し、ゴキブリは小さな虫として生きることを余儀なくされ、人間は地球を征服した。
こんな妄想が膨らむぐらい、嫌悪感がすごい。
家のどこかにいるというだけでこの存在感と不安感。
僕が臆病者なのか?
いや、ゴキブリなんて怖くないよって人を僕は信用しない。
そんなわけないもん。
この嫌悪感を抱くことがなにかの生存戦略だと感じる。
本能だ。
まだ発見されてないけど、きっと人間にとっても恐ろしい害をなすに違いない!
臆病者は自然界では長生きする。
僕たちはゴキブリを怖がってきたから、生き残った種族だ。
ゴキブリを好きな人間は淘汰され滅んだことだろう。
だから戦うのだ!
スプレーを装備しろ!
今すぐ出ていくなら、命まではとらぬでおこう。
拙者と無駄な殺生はしたくないゆえ。
お願いだから出ていってください。
ね?
あ、でも出ていく姿は見せてね。
いつまでも潜んているって心配になるから。
いやまて、一方的に嫌っては可哀想だという意見もありそうだ。
向こうにもこの家に入るのっぴきならない理由があるのかもしれない。
さぁゴキブリの視点で、ゴキブリの気持ちになって考えてみよう。
まずは四つん這いになり、触覚をゆらゆらさせ、カサカサと動く。
うーん。
全然感情移入できない。
気持ちを考えれない。
この家に入るメリットは?
なにかおいしい匂いに誘われたのか?
食べるために危険が伴うのは同情しよう。
たいへんだね。
でも、勝手に入って、勝手に食べたら嫌われてあたりまえだよ?
巣に帰って仲間に教えてあげてね。
そっちがよければ定期的にエサをあげるからさ、こっちには干渉してこないでよ。
Win-Winでしょ?
はやく虫と意思疎通できる機械を作って誰が説得してくださいよ。
不可侵条約をむすびましょう。
あ、ゴキブリが出て良かったことがひとつ。
noteのネタが出来たね。
ありがとさん。
ではまた。
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